山崎怜奈さんが、7月に自身4作目となる著書『すべては果てしない賭け』(角川春樹事務所)を発表した。初の書き下ろし作品となる本著には、幼少期からアイドル時代を経て、29歳に至るまでの日々や本音が描かれている。
日々コツコツ学ぶことが大切
――『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM)をはじめとするラジオパーソナリティとしてご活躍されていますが、最初は『金つぶ』(BAY FM・2018-2020年9月)での“代打出演”をきっかけに、活躍の場を広げていかれたようですね。本書には芸能界で生きる山崎さんの覚悟についても本音が綴られていましたが、ご自身では現在のご活躍をどのように捉えていますか?
元々は自分に自信がなく、すごく神経質で繊細なところがあったので、時に他の人と比べて落ち込んでしまったり、ネガティブで攻撃的な言葉に胸を痛めたり、さまざまな辛い経験を乗り越えての今があります。
世の中にたくさんある面白いものに目を向けながら自分の好きなものを発信していくと、それらはやがて個性になり、認めてくれる周りの方々に出会えた。
それは私自身にとってとても大きかったと思いますし、今となっては「すごく恵まれた環境をいただけたのかな」と感じています。
――喜怒哀楽さまざまなニュースや情報を伝えることがあると思いますが、番組に出演される際に何か意識されていることはありますか?
色々な背景の人がご覧になられているので、「あたかもそのことを知ったような気にならず、傷つけないような言葉選びをするように、細心の注意を払うように心がけています。
――専門家の皆さんとお話しされる際に、どのように知識を深められているのでしょう?
取り扱う話題のジャンル次第になりますが、やはり日頃からコツコツ学んでいくことを大切にしています。
今はさまざまな場所に情報が溢れているので、本を読んだり、お会いする方の対談動画とか、過去に受けていらっしゃる取材記事に目を通したりして、取材の準備をする。そして、もしわからないトピックがある時には、知ったかぶりはせずに、素直に誰かに教えてもらう。それを忘れないようにしています。
「応援させてもらってありがとう」
(C)Getty Images 今年6月に開催され、山崎さんも応援を楽しんだという北中米W杯。ブラジル代表に敗れてしまったが、多くの人々が応援に熱を注いだ。
――冬季五輪、WBC、サッカーW杯が開催された2026年は、例年以上にスポーツに関する話題も多い年でした。
そうですね。とはいえ私は、これまでの人生であまりスポーツに縁がなく、野球やサッカーに関しても、テレビで中継されているWBCとワールドカップを観るくらいしか接点がありませんでした。
私のラジオ番組内でも、「スポーツに詳しくはないけれど、楽しんではいる」という自分のスタンスをお伝えした上で、“にわかファン”目線で、その時々に感じた感動や興奮をお話しさせていただきました。
――皆さんの反響はいかがでしたか?
もともとスポーツが好きで、情報を日々追っているような方が「スポーツの話題に付いてきてくれている」と喜んでくださったり、同じぐらいの温度感で試合をご覧になられている方が「わかるよ」と言ってくださったり、さまざまな反応があって、私自身も新鮮に感じました。
――とはいえ、知識やルールを覚えるのも大変ですよね?
意外にもあまり苦労することはなく、野球やサッカーに詳しい私のマネージャーに、「もし試合に勝ったら、次はどこと対戦するんですか?」と尋ねたりして、W杯も私なりに楽しく観戦させてもらいました。
――実際にスポーツの応援されてみて、いかがでしたか?
五輪やWBC、サッカーW杯などのスポーツイベントの時は、私は国際大会に出場する日本代表チームや、日本人選手をゆるく応援している立場ではありますが、わからないなりに頑張っている選手のみなさんを応援するのは本当に楽しいなと思いましたし、清々しい気持ちになれる部分もあるので、「応援させてもらってありがとうございます」という感謝の思いと共に、試合を見守っていました。
スポーツを通して、まるで自分事のように喜んだり、悲しんだり、全力で声出して応援したりできるのは、素敵な時間ですよね。
私もファンの皆さんから「色々な活躍の場面を見せてくれてありがとう」と声をかけていただくことがあるんですけど、その言葉をそっくりそのままスポーツ選手にもお伝えしたいなと思います。
――著書の『すべては果てしない賭け』には、「ない椅子を作りにいき、唯一無二の存在になる」という山崎さんの仕事に対する姿勢についても書かれていましたが、W杯開催時には“サッカー観戦素人”という新たな肩書きで、サッカー番組の『ふっかる』(DAZN)番組にもご出演されていましたね。
これに関しては、自分から積極的にポジションを作ったつもりは全くないんですけど、「これまでにサッカーを観たことがない方にも、注目してもらいたいから」とオファーをいただき、出演させていただくことになりました。DAZNさんの思いや懐の深さには、本当に驚かされましたね。
選手の皆さんも、深い知識をお持ちの方にインタビューされることの方が多いようで、私のような「興味はあるものの、あまり詳しくない」というスタンスからの質問を新鮮に捉えていただいたり、視聴者の皆さんも意外に私と同じ疑問を抱いていることがわかったりもして、意外な発見もありました。
スポーツは深く知識を掘り下げていく方が多いジャンルですが、「もしわからなかったら何でも聞いてください」と言ってサポートしてくださったDAZNさんのご厚意は、本当にありがたい限りです。
友人・ジェーン・スーさんの影響でプロレスファンに
(C)JUN.S
――山崎さんは「プロレスファン」を公言され、ラジオでは数々のゲストとお話しされていますが、どのようにその魅力を知ることになったのでしょう?
プロレス好きで、公私ともにお世話になっているエッセイストのジェーン・スーさんにガンバレ☆プロレスの観戦に誘っていただいたのが最初のきっかけでした。
「さまざまなジャンルで豊富な知識をお持ちのスーさんがこれだけ熱く夢中になっているのなら、きっと面白いんじゃないか……」と思い、一度試合に連れて行っていただいたら本当に楽しくて。そこから私もだんだんハマっていったという流れです。
――これまでにどの団体の試合をご覧になられているんですか?
これまでに全日本プロレス、プロレスリング・ノア、DDTプロレスリング、ガンバレ☆プロレス、ドラゴンゲートなどの試合を拝見させてもらいましたが、どの団体にもそれぞれの個性があって、それぞれに良さがあるなと感じました。
――山崎さんは各団体の試合をどのように楽しまれているんでしょうか?
DDTプロレスリングはエンタメ性が高く、選手の個性に紐づいた試合までのさまざまな物語を追いながら、楽しく観戦できますし、NOAHは、OZAWA選手をメインに楽しんでいます。
ガンバレ☆プロレスでは、以前怪我から復帰してきた選手に、手作りの団扇を贈るファンの皆さんの姿を見て、思いのこもった取り計らいやアットホームな雰囲気に、見ている私も心が温かい気持ちになりました。
また、選手の平均身長が高い全日本プロレスは、迫力のあるジャンプをはじめ、大柄な選手のダイナミックで、見応えのある動きが楽しめる。最近では、安齊勇馬選手が恋愛リアリティショーの「バチェロレッテ4」に出演したことで新しいファンも増えてきていて、競技との良い相乗効果を生んでいるような気がします。
どの団体にも、「個性の強い選手の皆さんが努力を重ねて、プロレスを盛り上げていこうとされている姿は素敵だな」と思いながら、いつも楽しませていただいています。
――さまざまなスポーツ団体が、新規の女性ファン獲得を目指してさまざまな施策を展開していますが、スポーツファンを増やすためにどのようなことが必要だと思いますか?
改めて振り返ってみると、私がプロレスファンになれたのは、博識で他の方にその魅力を伝える先輩がたまたま近くにいて、その世界に足を踏み入れやすかったからかなと思っています。親しくしている方が熱を注いでいる対象は何となく気になりますし、団体や選手の発信だけではなく、周囲の交友関係をきっかけにしてファンになっていくケースも、往々にしてあるんじゃないかなと感じます。
すべては果てしない賭け
著者: 山崎怜奈 出版社: 角川春樹事務所 発売日: 2026年7月15日
ページ数: 256ページ 価格: 1,870円(税込)
取材:JUN.S

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