【女子バスケ日本代表】馬瓜ステファニーがW杯へ!国内最後の韓国戦で見せた進化と覚悟|9月4日開幕のテレビ放送・配信予定

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9月4日にドイツ・ベルリンで開幕する「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026」に向け、最終調整を進める女子日本代表。8月13、14日に有明アリーナで行われた国内最後の国際試合「三井不動産カップ2026(東京大会)」韓国戦で、ひときわ強い思いを胸にコートへ立ったのが馬瓜ステファニーだ。


過去3シーズンをスペインリーグで過ごした彼女にとって、日本のファンの前でプレーできる機会は限られている。韓国との2連戦で劇的な勝利の立役者となり、MVP級の活躍を見せたキープレーヤーが、2度目のワールドカップに向けて語った手応えと覚悟に迫る。



なお、9月4日に開幕する「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026」は、テレビ放送や各種配信サービスで視聴可能。記事末では日本戦の放送・配信スケジュールも紹介する。



「本当に日本に帰ってきたな」――ファンに感謝を伝える特別なホーム戦



「自分にとっては1年に1度、(日本でプレーする)唯一のチャンスだと思っていて、日本のファンのみなさんの応援は手拍子がそろっていたり、フリースローのときの声だったりとスペインとは全然違います。(それを見て)本当に日本に帰ってきたなと思いますね。最後の(場内一周の)挨拶でも『ステ、お帰り』などと言ってもらい、うれしかったですし、ここでプレーできたことにすごく感謝しています」



「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026」(9月4日開幕ドイツ・ベルリン)に向けて強化も大詰めの女子日本代表。8月13、14日には国内では最後の国際試合となる「三井不動産カップ2026(東京大会)」(有明アリーナ)に臨んだ。



この女子韓国代表を迎え撃った2試合を特別な思いで迎えたのが、冒頭のコメントの主である馬瓜ステファニーだ。



馬瓜は、ほかの日本代表選手とは異なり、2025-26シーズンを日本のWリーグではなくスペインリーグで過ごした。その前の2シーズンもスペインチームに在籍しており、ここ3年間は日本代表として臨む「三井不動産カップ」が、自身のプレーを日本のファンの前で披露する数少ない場となっていた。



第1戦13得点、第2戦の劇的逆転劇を牽引…MVP級の活躍で示させた自負



迎えた韓国戦、馬瓜はさすがのプレーを見せた。日本が第1クォーターで大量リードを奪い、最終的には77-59で快勝した第1戦ではチーム最多となる13得点をマーク。昨シーズン(2025-26)、スペインリーグでランキング1位に輝いた3ポイントシュートに関しては、「無理して打つということではなく、タイミングがあればどんどん狙っていきたいです」と、前日に語っていた通り、少ないチャンスの中でしっかりと1本を沈めた。



そして、「ペイントアタックは自分が一番得意としているものでもあり、求められているものでもあるので、そこはめげずに(アタックを)キープし続けられたらと思います」と持ち味のペイントアタックがより光ったのは、翌日の第2戦だ。



この試合は前日とは真逆の展開となり、立ち上がりから韓国にリードを許すと、日本は第1クォーターを9-22と大きなビハインドを負ってしまう。



第2クォーター以降、日本は得点ペースを上げていくが、要所を締めるシュートを決めていく韓国をなかなか捉えることができない。それでも後半、徐々に点差を詰めることができたのは馬瓜の貢献が大きい。



【女子バスケ日本代表】馬瓜ステファニーがW杯へ!国内最後の韓国戦で見せた進化と覚悟|9月4日開幕のテレビ放送・配信予定
画像: バスケ女子国際強化試合  韓国に勝利し、手を振る馬瓜ステファニー(3)ら日本の選手たち=有明アリーナ
バスケ女子国際強化試合  韓国に勝利し、手を振る馬瓜ステファニー(3)ら日本の選手たち=有明アリーナ

馬瓜はドライブでアタックし、自らのシュートやファウルを得てのフリースローなど文字通りコツコツと加点。最終的には残り0.2秒、田中こころが逆転となる3ポイントシュートを沈めるのだが、それもこれも馬瓜の奮闘がなければ、その逆転劇も生まれなかったといっていいだろう。



三井不動産カップは、2試合を通して活躍した選手に大会MVPが贈られるが、その発表時には馬瓜と田中がそれぞれ手を合わせた祈るポーズでパフォーマンスする姿が会場の大型スクリーンに映し出された。結果的にMVPは田中が受賞したのだが、第2戦で田中と同じく18得点を挙げた馬瓜は2試合を通してMVP級の働きを見せていた。



3x3から5人制代表へ。ヨーロッパで揉まれた稀代のオールラウンダー



馬瓜は桜花学園高卒業後、トヨタ自動車アンテロープスに入団。在籍した6シーズンの間にはWリーグ優勝2回を経験した。その後、活躍の場をヨーロッパへ。

昨シーズンは、所属チームがユーロリーグで3位になるなど貴重な経験を積んだ。



日本代表では、アンダーカテゴリーの日本代表を経て東京オリンピックにはこの大会で新設された3x3の日本代表として出場。東京オリンピック以降は5人制の日本代表で着実にキャリアを重ね、2024年のパリ・オリンピックには姉のエブリンとともに姉妹での出場を果たした。



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画像: オーストラリアとの強化試合に出場したバスケットボール女子の馬瓜エブリン(右端)とステファニー(左端)姉妹=2024年6月、北海きたえーる
オーストラリアとの強化試合に出場したバスケットボール女子の馬瓜エブリン(右端)とステファニー(左端)姉妹=2024年6月、北海きたえーる

今や日本代表の中でもコアメンバーとなっている馬瓜だが、今回ワールドカップに向けた代表活動についてこのように語る。



「(スペインから)日本に帰ってきて、もともとあったケガなどをトレーナーさんと相談しながらきちんと治せています。ここ最近では一番長く(代表活動を)やれていて、以前の(大会)1週間前合流などと比べたら密度高くやれているし、これだけ時間をもらえてありがたいです」



「これだけ時間をもらえてありがたい」――深まるチームケミストリー



シーズン中は拠点がスペインだったため、今年3月の「FIBA女子ワールドカップ2026予選トーナメント」(トルコ開催)では大会直前に合流。ほかにも日本代表メンバーと一緒に行う練習時間が少ない中で大会を迎えることはあった。だが
しかし、今回は6月にはチームに加わることができていて、チームの方針を理解しながら練習に取り組めていることに馬瓜自身も確かな手応えを感じていた。



指揮を執るコーリー・ゲインズヘッドコーチとは基本的に英語でコミュニケーションを取っているそうで、「分からないところや自分のポジションは曖昧になることが多いので、そういったときの質問はするようにしています。その中でコーリーもこういうときにこう狙ってほしいといったことを言ってくれるので、うまく(コミュニケーションを取りながら)やれていると思います」とも語った。



【女子バスケ日本代表】馬瓜ステファニーがW杯へ!国内最後の韓国戦で見せた進化と覚悟|9月4日開幕のテレビ放送・配信予定
画像: バスケ女子国際強化試合  日本―韓国 第1クオーター、指示を出すゲインズ監督。左は馬瓜ステファニー=有明アリーナ
バスケ女子国際強化試合  日本―韓国 第1クオーター、指示を出すゲインズ監督。左は馬瓜ステファニー=有明アリーナ

内外と何でも器用にこなすオールラウンダー故に、コート上にいるチームメートとのバランスでポジションや役割がその時々で変わってくる。だが、それは馬瓜も承知のこと。

それを踏まえた上で「すべてにおいてちゃんと準備をしておかないといけないと思います」と、言う。



初戦突破のカギは「ディフェンスのプレッシャー」――決戦の地・ドイツへ



「三井不動産カップ2026(東京大会)」を臨むにあたって、馬瓜はこう語っていた。



「日本は1試合目から自分たちのペースでやることや力を出すというのができないことがあると思っていて、でも、ワールドカップのような大会では1戦目で負けてしまうとすごく後を引く。だから負けないこと、勝ちにこだわることは大事だと思っています。その上で自分たちのやりたいオフェンスやディフェンスを出せたらいいなと思います」



どの大会も初戦はその先の戦いを占う試合とも位置付けられる。初戦から全力で自分たちらしいバスケットを発揮するポイントは何かを問われた馬瓜は、はっきりとした口調でこう答えた。



「ディフェンスですね。コーリーが言っているようにペースやスペースを維持することはもちろん、オフェンスだけではなくてペースを上げる点でもディフェンスで相手を焦らせるなど、どれだけ自分たちがプレッシャーを掛けることができるかは大事だと思います」



日本代表のキープレーヤーの一人である馬瓜。ワールドカップは自身2回目となる。



「日本のいい流れであっても、悪い流れであっても、自分のやることが決まっていて、相手にダメージを与えられるようにアタックしていきたいです」



ヨーロッパの強豪チームで揉まれたユーティリティプレーヤーはさらなる飛躍を求め、決戦の地・ドイツへと向かう。



【女子バスケ日本代表】馬瓜ステファニーがW杯へ!国内最後の韓国戦で見せた進化と覚悟|9月4日開幕のテレビ放送・配信予定
画像: バスケットボール女子W杯に臨む日本代表の田中(前列左から3人目)、馬瓜ステファニー(後列左端)ら。中央はゲインズ監督=20日、東京都内
バスケットボール女子W杯に臨む日本代表の田中(前列左から3人目)、馬瓜ステファニー(後列左端)ら。中央はゲインズ監督=20日、東京都内

「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026」 放送・配信スケジュール



第1戦 vs. マリ
■日程 2026年9月4日(金)18:30
■放送・配信
【地上波フジテレビ、CS放送フジテレビ ONE/TWO/NEXT 、FOD 、DAZN】



・地上波:フジテレビ 24:45~
・CS:フジテレビ NEXT 25:00~
・FOD 18:20~
・DAZN LIVE 配信



第2戦 vs. ドイツ
■日程 2026年9月5日(土)25:00
■放送・配信 
・地上波:フジテレビ 26:15~
・CS:フジテレビ TWO 24:50~
・FOD 24:50~
・DAZN LIVE 配信



第3戦  vs. スペイン
■日程 2026年9月7日(月)24:50
■放送・配信
・地上波:フジテレビ 24:45~
・CS:フジテレビ NEXT 24:35~
・FOD 24:35~
・DAZN LIVE 配信



※開催地はいずれもドイツ・ベルリン



【取材・文=田島早苗】
『月刊バスケットボール』(雑誌)『バスケットボールキング』(WEB)の編集部を経てフリーランスに。中学や高校、大学などの学生をはじめ、WリーグやBリーグ、男女日本代表と様々なカテゴリーを幅広く取材している。

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