アドバンテストの2027年3月期1Qは、39.3%増収、53.3%営業増益。AI半導体向けだけでなく、AIデータセンター内でのCPU需要増加を受けてSoCテスタが好調。

メモリ・テスタも増加した。会社側は2027年3月期業績予想を大幅上方修正した。目標株価を4万6,000円とする。


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決算レポート:アドバンテスト(半導体テスタ好調。今期会社予想業績は大幅上方修正された)
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毎週月曜日午後掲載


本レポートに掲載した銘柄:アドバンテスト(6857、東証プライム)


1.アドバンテストの2027年3月期1Qは、39.3%増収、53.3%営業増益。

 アドバンテストの2027年3月期1Q(2026年4-6月期、以下今1Q)は、売上高3,674.73億円(前年比39.3%増)、営業利益1,899.90億円(同53.3%増)となりました。半導体テスタの好調によります。営業利益率は51.7%となり、大台の50%を超えました。


 今1Qの事業セグメント別売上高を見ると、SoCテスタは前3Q1,652億円、前4Q2,372億円、今1Q2,596億円と、好調が続きました。AI半導体の生産出荷について見ると、エヌビディア、AMDの汎用AI半導体(AI用GPU)だけでなく、ブロードコムの特注型AI半導体の生産出荷も増加しているため、AI半導体向けが順調に伸びました。


 加えて、AIデータセンター内で高性能CPUの需要が急増しているため、CPU向けのSoCテスタも増加しました。AIエージェントブームの中で推論が大量に発生していますが、学習、推論はAI半導体が行い、推論関連の計算処理をCPUが行う様になったためです。


 また、AIデータセンター内でメモリ(DRAM、NAND)需要が急増しているため、メモリ・テスタ売上高も同573億円→368億円→480億円と変動がありながらも増加しました。


 半導体テスタの売上増加に合わせて、半導体テスタ以外のサポート、ハンドラ(テスタに半導体を供給する装置)も好調でした。


 地域別売上高を見ると、台湾向けは前4Q1,888億円→今1Q1,786億円へ減少しましたが、高水準でした。ハイエンドSoCテスタが伸びましたが、この中にはOSAT(後工程専門業者)向けのメモリ・テスタも含まれています。韓国向けは同345億円→674億円へ増加しました。HBM、汎用DRAM、NANDの需要増加を反映してメモリ・テスタが増加しましたが、SoCテスタも増加しました。中国向けは同568億円→694億円へ増加しました。SoCテスタが増加しました。


表1 アドバンテストの業績
決算レポート:アドバンテスト(半導体テスタ好調。今期会社予想業績は大幅上方修正された)
株価 32,190円(2026/8/7)発行済み株数 723,966千株時価総額 23,304,466百万円(2026/8/7)単位:百万円、円出所:会社資料より楽天証券作成注1:当期利益は親会社の所有者に帰属する当期利益。注2:発行済み株数は自己株式を除いたもの。注3:2023年10月1日付けで1対4の株式分割を行った。表中の配当額は分割にあわせて遡及修正している。

表2 アドバンテストの事業セグメント別売上高(新セグメント)
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単位:億円出所:会社資料より楽天証券作成

表3 アドバンテストの地域別売上高(四半期)
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単位:億円出所:会社資料より楽天証券作成

2.2027年3月期通期会社予想は大幅上方修正された。

 今1Qの実績を見て会社側は2027年3月期通期会社予想を大幅に上方修正しました。前回会社予想の売上高1兆4,200億円(前年比25.8%増)、営業利益6,275億円(同25.7%増)は、売上高1兆7,140億円(同51.9%増)、営業利益8,460億円(同69.5%増)へ上方修正されました。SoCテスタ、メモリ・テスタともに当初の会社予想以上の伸びが予想されます。


 テスタ需要は、汎用AI半導体だけでなく、特注型AI半導体、CPU、DRAM向けで伸びています。

これらの半導体の数量増だけでなく、テストの種類が増加していることが半導体テスタ需要が伸びている背景にあります。


 また、米国の大手ITの設備投資額について見ると(表7)、2026年設備投資予想が上方修正されたこと、2027年も順調に伸びると予想されることも、ロジック、メモリ両方で最先端半導体の需要が増加し、半導体テスタの需要が増加する要因になります。


 会社予想の上方修正を受けて、楽天証券でも2027年3月期を売上高1兆7,300億円(同53.3%増)、営業利益8,550億円(同71.3%増)、2028年3月期を売上高2兆3,000億円(同32.9%増)、営業利益1兆2,000億円(同40.4%増)と予想します。


表4 アドバンテストの事業別売上高
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単位:億円出所:会社資料より楽天証券作成。注:四捨五入のため合計が合わない場合がある。

表5 アドバンテストの地域別売上高(通期ベース)
決算レポート:アドバンテスト(半導体テスタ好調。今期会社予想業績は大幅上方修正された)
単位:億円出所:会社資料より楽天証券作成。予想は楽天証券。

表6 アドバンテストの半導体テスタ市場予想
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単位:100万ドル、暦年出所:アドバンテスト資料より楽天証券作成

表7 米国大手ITの設備投資額(暦年)
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単位:100万ドル出所:各社資料より楽天証券作成注:マイクロソフトは各年1-3月期~10-12月期の合計。会社予想はレンジ平均値。

3.アドバンテストの今後6~12カ月間の目標株価を4万6,000円とする。

 アドバンテストの今後6~12カ月間の目標株価を4万6,000円とします。


 楽天証券の2028年3月期予想1株当たり利益(EPS)1,279.1円に、2028年3月期予想営業増益率40.4%、業績変動リスクを考慮し、想定株価収益率(PER)35~40倍前後を当てはめました。


 引き続き中長期で投資妙味を感じます。


本レポートに掲載した銘柄:アドバンテスト(6857、東証プライム)


(今中 能夫)

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