2026年6月17日から20日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で行われた第8回国際 建設・測量展(以下、CSPI)のケルヒャージャパンブースでは、新型の温水高圧洗浄機と、多彩なアタッチメントによる拡張ソリューションを紹介していました。
ブース担当者によると、CSPIへのケルヒャージャパンの出展は今回で4回目で、建設系の来場者が集まる展示会として年々存在感を高めていると話します。
来場者からの声を受け、「建設現場で実際に役立つ機械と使い方」を伝える場として同社はCSPIを重視。会場では製品の展示だけでなく、活用の「3つのポイント」と題した具体的効果のプレゼンテーションも行われていました。
一般には高圧洗浄機のイメージが強い同社ですが、2021年からはロボット清掃にも注力しています。とはいえ、「業務用の主力は変わらず高圧洗浄機」であり、足元の即効性に直結する新型機の投入に力を入れています。
ガンコな油や泥がみるみる落ちる快感がスゴイ担当者がブースで一押しと紹介する新製品は、2026年1月に発売された業務用温水高圧洗浄機「HDS 10/19-4 M」です。ボイラー搭載で最大155℃まで加熱して高温高圧蒸気を生み、ノズル先では約100℃の高温水を噴射可能。圧力と高い温度を併用する“加圧蒸気”に近い作用で、汚れへの浸透・剥離を強力に促すとしています。
担当者によると「建設現場で蓄積しやすい油汚れやコンクリートの付着、スラッジには冷水より温水が効果的です。お湯で手を洗うと汚れが落ちやすいのと同じ理屈で、温水での洗浄は対象物の乾きが早く、仕上がりも向上します」と説明しました。
昨今は洗剤や溶剤の価格高騰が課題となる中、温水だけで油を落とせる利点はコスト面でも大きな意味を持ちます。重機などのレンタル会社にとっては、返却重機の洗浄・整備時間が短くなることで回転率の向上に直結し、機械の即戦力性がそのまま企業の利益に跳ね返る構図です。
さらに、新型は作業性の面でも改良されています。
1台を“現場のハブ”にするアタッチメント展開は大きな強みです。専用機を増やさず、用途を積み重ねて投資効率を高めることができます。
「温水除草システム」は、雑草の根などへ高温水を当てて生育を阻害し、植物の再生サイクルを延伸するものです。薬剤を使えないダムや公園などで活躍し、草刈り機の使用に伴う飛び石のリスクも低減します。
導入事例では、初年度こそコストがかさんだものの、年を追うごとに草勢が弱まり作業効率が改善されたといいます。草刈り機による設計単価を1とした場合、翌年以降は0.7程度までコストを抑えられたとの声もあり、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS(ネティス)」にも登録されているため、工事評価の加点にもつながります。
「サンドブラストキット」は、高圧水と研磨材を併用して、塗装の剥離やサビ落としを効率化します。エアー式に比べ、砂の飛散を水で抑えやすいため、周辺環境への影響を低減しながら作業できます。溶剤不足時の代替手段としても有効です。
「太陽光パネル洗浄」は、ガラス面を傷つけにくいブラシ形状と水流回転機構で、砂やホコリを逃がしながら洗う設計です。汚れによる発電効率低下を防ぐほか、鳥のふんが原因の発火リスクも抑制し、定期清掃で安全性と発電量を維持します。
こうした拡張性により「HDS 10/19-4 M」は、「洗う」から「除草」「研磨」「保全」までを1台でカバー。専用機を個別導入するより投資を圧縮でき、現場の対応力を高められると担当者は話していました。

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