こんにちは、柳川隆洸です。 新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。
FOMCの利下げ見送りが的中
まずは先月6月15日の新月から1カ月の振り返りをしたいと思います。前回の記事で、「新月の時点で水星と土星がハードに繋がっているので、米イランの停戦交渉が思うように進まなかったり、連邦公開市場委員会(FOMC)後の利下げに否定的な発言で株式市場が冷え込んだりする場面もありそう」とお伝えしていました。
実際に6月16日から17日のFOMCでは利下げが見送られ、むしろ利上げに前向きな姿勢が示されて市場に冷や水を浴びせる形となりました。また6月にいったん署名された米イランの停戦も、その後ホルムズ海峡の再封鎖から7月7日の米軍による空爆へと崩れており、比較的星の流れ通りの結果になっています。
コミュニケーションエラーの多い月、中東和平にも影響
そんな状況での7月の新月からの星の影響を見てみましょう。 新月は7月14日18時43分です。
今回の新月は蟹座で起きており、太陽と月に加えて水星も蟹座で重なっています。蟹座は暮らしや食、住まいといった生活の基盤を象徴する星座ですので、今月は物価や食料、エネルギーといった生活に直結するテーマが主役になりやすい1カ月です。
加えて現在水星が逆行をしており、これは情報や交通、コミュニケーションエラーが起きやすい時期と言われています。交通機関の遅れやシステムの不具合、いったん決まりかけた話の蒸し返しなどが起きやすくなります。新月の時点で水星と土星もハードに繋がっていますので、崩れた米イランの停戦交渉もこの先は行きつ戻りつしやすく、中東情勢もまだまだ安定しないかもしれません。
7月27日頃に太陽と冥王星がハードに繋がりますが、ちょうど7月28日から29日にはアメリカの金融政策を決めるFOMCが開かれますので、利上げをめぐる強い駆け引きや、市場を揺さぶるような決定が出やすいタイミングになりそうです。続いて7月29日頃には金星と火星もハードに繋がり、この会合の前後は株価や為替が荒く動きやすく、感情的な対立も表面化しやすいので注意が必要です。
ポジティブな面としては、同じ7月29日頃に太陽と幸運の木星が獅子座で重なります。獅子座はエンターテインメントを象徴する星座ですので、レジャーや娯楽の盛り上がり、そして株式市場にも明るい空気が戻ってくることが期待できそうです。
私たち個人への影響としては、水星の逆行が続く今月は、契約書やデータの確認、交通機関の余裕を持った利用を意識したい1カ月です。うまく進まないことがあっても慌てず、ひと呼吸置いて確かめることを心がけて過ごすようにしてください。
引き続き、中東情勢や相場の急変などの情報にはアンテナを張り、雲行きの怪しい情報を感じたら可能な限りの危機回避をするようにしてください。
【企業ピックアップ】日立製作所
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は日立製作所<6501>(1920年2月1日設立)をピックアップしました。
日立製作所は日本を代表する電機メーカーです。かつては「何でも作れるが、強みが見えにくい」と言われた総合電機でしたが、この10年あまりで会社の形を大きく変えました。2009年3月期には△7873億円という、当時の日本の製造業で過去最大の赤字を出しています。
そこから収益の低い事業や子会社を次々と手放す一方、ITやエネルギー、鉄道といった社会インフラの分野では大型の買収を重ねる「選択と集中」を進め、見事に立て直しました。直近の2026年3月期は売上が10兆円を超え、純利益も過去最高の8,023億円まで伸びています。危機からの復活をやり遂げた日立が次にどこへ向かうのか、そんな日立の今後を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。
M&Aと相性はいいが、財務で強い衝撃を受けるリスクも
最初に日立製作所の企業傾向を占星術で見てみます。
同社のホロスコープを見ると、企業の推進力である太陽と、情報発信を意味する水星が、ともに水瓶座に入っています。水瓶座は改革や社会変革を意味する星座で、古いルールを壊して新しい仕組みを作ることを得意とします。総合電機から社会インフラを支えるIT企業へと会社そのものを作り替えてきた日立の歩みは、この水瓶座らしさがそのまま表れているのかもしれません。
さらに勢いの火星が蠍座に入っています。蠍座は他者を深く取り込む力を意味する星座で、M&Aと相性の良い配置です。いらない事業を手放し、必要な会社を大胆に買収してきた同社の姿勢は、この火星・蠍座によく表れている印象です。
一方で気をつけたいのが財政面を意味する金星です。同社の金星は山羊座にありますが、破壊と再生を意味する冥王星と真向かいで対抗しています。財政に強い衝撃が加わりやすい配置で、ここが同社のウィークポイントになりやすそうです。
もう一つ、推進力の太陽に、惑わす海王星が対抗していて、海王星は物事の輪郭をぼやけさせる天体なので、これが太陽に絡むと、会社の強みや方向性が見えにくくなりやすいのです。「何でも作れるが強みが見えにくい」と言われた総合電機時代の日立は、まさにこの配置が表に出ていた状態だったのではないでしょうか。
M&AでV字回復も、財務面では要注意の時期に
ではこれから日立製作所の今後の流れを見てみようと思います。
まず立て直しの原点となった2009年です。
財政が根底から崩れるような星回りで、△7873億円という巨額の赤字はまさにこの配置の通りに現れたと言えるでしょう。ただ冥王星は壊すだけでなく作り直す天体でもあり、ここから同社は生まれ変わっていきます。
次に、過去最大の買収となった2021年です。この年、同社は米国のIT企業グローバルロジックを約1兆円で買収しました。当時のホロスコープを見ると、太陽と水星のある水瓶座に、拡大の木星と規律の土星が相次いで通過し、さらに革命を意味する天王星も強く影響していた時期でした。
改革の水瓶座に、拡大と革新のエネルギーが重なったわけですから、会社の形を一気に作り替える大型買収に踏み切ったのは、星の流れにうまく乗った動きだったと言えるでしょう。
そんな復活劇を経た日立ですが、実はウィークポイントである金星に、2026年を通じて試練の土星と、曖昧さの海王星がハードに影響します。買収した会社をうまくまとめきれるか、財政の面で気の抜けない場面が出てくるかもしれません。
2030年に会社の根幹を変える節目が
ですが2027年の後半に入ると、拡大の木星が金星や火星を援助する形で影響し始め、流れは追い風に変わっていきそうです。
そして次の大きな転機は2028年から2029年です。破壊と再生の冥王星が、情報発信を意味する水星の真上を通過します。同社にとって水星は、工場や電車、電力網から集めたデータをAI(人工知能)で分析するデジタル事業そのものを表しますので、いまの稼ぎ頭が根っこから作り替えられるような大きな節目になりそうです。
同じ時期に革命の天王星も水星や太陽を援助する形で影響しますので、新しい技術を武器に一気に飛躍する好機にもなり得ます。
さらにその先の2030年には、冥王星が企業の推進力である太陽の真上に来ます。会社の根幹そのものが大きく変わる、最大の節目と言える時期になりそうです。
ともかく、まずは2026年の財政の試練を乗り越え、2027年後半からの追い風に乗れるかが当面の焦点になりそうです。その上で、2028年からの大きな変化を、日立がどんな新しい形で乗りこなしていくのか、今後の展開がとても楽しみです。
*次回公開予定は8月12日です。
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