最近ではテレビ番組でお茶目な姿を見せることも多いダウンタウン。彼らの昔を知る芸人たちはよく「丸くなった」と評す。
その言葉通り、確かに90年代のダウンタウンはテレビ越しでもその怖さが伝わってきたのだから、実際に絡んでいたメンバーはもっと怖かったに違いない。
その当時のダウンタウンの怖さについて、YOUがあるテレビ番組で語っていた。

「目が合ったら殺される」ダウンタウンの怖さ


YOUとダウンタウンの初めの接点となったのは、ラジオ番組『MBSヤングタウン』。1990年、ダウンタウン担当曜日のレギュラーアシスタントにYOUが起用されたのだ。
この時の「恐怖体験」についてYOUが語ったところによると、YOUの初登場回でアシスタントとして紹介を受けると思ったら一切されず、開始からずっとダウンタウンの二人は喋り続けた。25分くらい経過してYOUが「自己紹介していいですか?」と切り出すと、浜田は舌打ちして「したらええがな」と言ったという。

「当時は目が合っただけで、殺されると思うぐらい怖かった」と語り、ラジオのプレッシャーから血尿が出たこともあったというYOU。
浜田がまともにYOUと話してくれたのは2カ月後だったとも振り返っている。

YOUの恩人でもあるダウンタウン


しかしラジオでの頑張りがダウンタウンの目に留まったのか、翌91年スタートの『ダウンタウンのごっつええ感じ』にYOUはレギュラー出演を果たす。
『ごっつ』でもダウンタウンのシビアさは健在であり、YOUはこう語る。「ダウンタウンはコントを絶対に1回しかやらない。演者の動きを撮れてないカメラマンさんは次の週には居なかった」

YOUにとってダウンタウンは怖い存在であると同時に、ブレイクのきっかけとなった恩人。そのため、今でもYOUはかなりダウンタウンを尊敬している。
『ごっつ』については「あの番組に出なかったら、私はテレビのお仕事をしていなかった」と語り、ダウンタウンに対しても「本当に、足向けて寝らんない感じ」と敬意を表している。
今と比べられぬほど怖かったダウンタウンに鍛えられたことが、今のYOUを形作っているのかもしれない。

※イメージ画像はamazonよりクイック・ジャパン 104