一世を風靡した野島伸司脚本ドラマも、時代の流れには逆らえないのだろうか?
フジテレビ系『OUR HOUSE』の視聴率が伸び悩んでいる。裏のTBS系『99.9 ー刑事専門弁護士ー』が強すぎるとはいえ、6月5日放送の第8話の視聴率が3.9%。
平均でも4.7%と低空飛行状態だ。

思えば、90年代の野島伸司ドラマは凄かった。どれもが社会現象となるほどにヒットを飛ばしていたのだから。しかも、主演女優を次々射止めるモテ男ぶり。
中でも酒井法子と交際していたことが印象深い。1993年11月には交際の様子が写真週刊誌にすっぱ抜かれ、それに対して酒井法子が記者会見を開いたこともあった。


のりピーファンの野島伸司が自身脚本のドラマを通じて接近!?


当時の野島伸司は『101回目のプロポーズ』『愛という名のもとに』『高校教師』と、手掛けたドラマが軒並み大ヒット。“業界一数字が取れる男”として、超売れっ子脚本家の階段を駆け上がっていた時期に当たる。

一方の酒井法子はアイドル活動が伸び悩み、台湾や香港などアジア圏での活動に力を入れていたが、野島脚本の『ひとつ屋根の下』出演により再ブレイクを果たしていた時期となる。野島伸司との出会いで、運命が大きく好転したのだ。
そもそも、野島伸司は酒井法子のファンで、『ひとつ屋根の下』は執筆当初から彼女をイメージして書いたといわれている。撮影現場にも足繁く通っていたようで、ドラマの打ち上げから交際が始まっていたそうだ。

野島伸司と酒井法子、結婚目前と報じられながらも破局


交際発覚の記者会見では、酒井法子は「尊敬できる人。胸を張ってお付き合いするにふさわしい方です」と、笑顔で断言。

これを受け、「結婚目前」「婚前旅行」などの見出しがスポーツ紙や週刊誌を何度も飾り続ける。当時はこのままゴールインするのではという見方が多かったのだが……。
結局、それから4年後の1997年秋には同棲解消が報じられる形で、関係に終止符が打たれている。

“主演女優キラー”が射止めたのは佐々木希似の美女!?


酒井法子が結婚したのは翌98年末。果たして「胸を張ってお付き合いするにふさわしい方」だったのだろうか……?

一方、野島伸司は自身が脚本を務めた『高校教師』『人間・失格』『未成年』に出演した桜井幸子や、企画を担当した『仔犬のワルツ』の安倍なつみらと浮名を流し、“主演女優キラー”と呼ばれながらも、2012年4月に結婚をしている。
ちなみに、2007年のTBS系ドラマ『ラブシャッフル』の公式インタビューで、野島伸司は自身の恋愛感をこう答えている。

「最近、僕自身が歳をとったせいかもしれないけど“愛より相性が大事”と感じるようになったんです。若いときはアドレナリンが強くて“好きだから相性なんて関係ない”と思っていたんですけど(中略) 昔だったら好きになったかもしれないビジュアルの人がいたとしても、今は好きにならない」

そんな野島伸司のお相手は23歳年下の一般女性。当時のスポーツ紙では、女性の知人がお相手をこう評している。
「佐々木希ちゃんをもっと小顔にして細くした、160cmくらいのスラッとしたかわいい子ですよ」
圧倒的スペックのビジュアルを誇る美人のようだが、本当に相性重視なのだろうか……?

2人の破局の原因は「結婚観の相違」「野島の女癖の悪さ」などがささやかれているが、筆者的には後者のような気がしてならない。
「野島伸司の人生」というドラマでは、のりピーとの交際もほんの1話の出来事に過ぎなかったのかも知れない。不幸を煮詰めたような脚本で、バッドエンドを得意とする野島伸司。
自身の人生はハッピーエンドを描くようである。
(バーグマン田形)

※イメージ画像はamazonより酒井法子 Best Selection