この原稿を書いているのは、6月1日。今日も17時台に大きな地震があった。
この1年数カ月で幾度かの地震を体験しているが、やはり毎回恐怖を感じる。
ちなみに今日の地震のタイミングで私はたまたまテレビをつけていたのだが、その際にアナウンサーはこのようなアナウンスをしていた。
「テーブルの下に潜って身を守ってください」
私は建物の中にいたから、それは正しい対策法に違いない。では、外にいる人はどうすれば良い? 誰もが、普段からヘルメットを所持しているわけではないと思うのだ。

そんな時のための、興味深いグッズが発表されているんです。株式会社ストーリアが4月11日より発売している『グラッパッ』は、いわば“防災頭巾になるエコバッグ”。
「当社の直営店舗で商品をお買い上げいただいたお客様に、以前よりトートバックを差し上げておりました。そして震災がいつおこるか判らぬ昨今、少しでも役に立つアイデアをトートにプラスしたいという考えから、このバッグは生まれました」(同社・担当者)
当初はノベルティとしてのみの取り扱いだったが、あまりの反響に、4月11日から急きょ正式な販売を開始。結果、用意した1000個は2週間で完売となり、現在は7月末の発送に向け、予約を受け付けている状況とのこと。

では、このバッグはどのように使えばいいのか? まず、グラッときたらバッグを開口する。そして、メッシュ部分を顔の前面に持ってくる形でバッグをかぶるのだ。(ホックを使用すれば、より固定できる)
「グラッ!」と感じたらわずか数秒で「パッ」とかぶることができるから、『グラッパッ』なる商品名になった。


そして、安全面について。底の部分にはヘルメットで使われる緩衝剤が入っているので、石やガラスから頭を守ることができる。
驚きは、その耐久性だ。(財)日本防炎協会では、5キロの鉄のおもりを10センチの高さから落下させ、衝撃吸収率が約40%以上に達するとようやく同協会の防災頭巾品質性能基準をクリアできるという。
そして『グラッパッ』の同試験結果が凄い。なんと衝撃吸収率は40%どころか90%以上に達し、それまでの防災頭巾のトップ数値(85%)を上回ってしまったのだから。

そんな『グラッパッ』への反響について。「ヘルメットは常に持ち歩けないので、便利」、「家族に配りたい」、「持って歩ける安心感がいい」といった声が寄せられているそうだ。
そして、このバッグは企業からの注目も集めている。「いつもの特典用のトートバッグを切り替えたい」と、ノベルティとしての依頼や問い合わせも同社に相次いでいるとのこと。

現在は公式サイトと電話にて注文が受け付けられているが、7月末より、ホームセンターや量販店などで本格的に販売を開始する予定だという。
価格は、手さげタイプが980円(税込み)で巾着タイプが1,280円(税込み)。


「今あるエコバッグが、すべて『グラッパッ』になるのが目標です!」(担当者)
鼻息は荒い。だが、それも道理だ。『グラッパッ』は、今という時代にふさわしいエコバッグではないだろうか。
(寺西ジャジューカ)
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