アメリカンキッズ定番のマカロニ&チーズ
ポケモンのマカロニもあったが今では商品棚から消えている
アメリカンキッズがこよなく愛する食事はな〜んだ? と言えば、大抵の日本人は「ハンバーガーとピザ」と答えるのではないだろうか。あまり知られていないのだが、実はこれにもう一つ加わる。
「マカロニ&チーズ」という、超高級レストラン以外には、必ずこの三つはお約束のようにキッズメニューとしてある、良くいえばマカロニグラタンのようなもので、茹でたマカロニにチーズソースを合えただけの文字通りのものだ。

18世紀中にアメリカ第三代目の大統領トーマス・ジェファーソンが、このマカロニ&チーズを作り上げたと言われているが、実際には、食べることが大好きだった大統領が、パスタマシーンをヨーロッパから持ち帰ったことがきっかけで、マカロニ&チーズが産まれたらしい。ヨーロッパで食べたクリームやチーズをからめたパスタを好んで食べていたことから、このマカロニ&チーズがアメリカ中に広がったという。
1937年には、クラフト食品が箱入りのクラフトディナー(インスタント食品)としてマカロニチーズを発売し、それがロングヒットとなり、現在に至る。箱の中には、乾燥マカロニとチーズソースの素が入っており、野菜等の具もなしに、マカロニを茹であげ、蛍光色かかったオレンジのチーズソースの素とバターを少々の牛乳で絡めるだけで出来るので、日本の即席麺感覚。また、食事というよりもスナック菓子のチートス風マカロニ版といった方がいいかもしれない。


子供に人気の理由は他にもある。実はマカロニがキャラクターの形をしており、幼児テレビ番組のキャラクターやアニメのキャラクターだったりと、お腹も子供心もしっかり満たされるようになっているのだ。

クラフトディナーとは別に、電子レンジ用やホームメイドなマカロニチーズもあり、こちらは数倍美味しい。野菜等の具をお好みで足せばグラタン風になるので、こっちならジャンクフードが苦手の日本人の口にも合うかもしれない。
(シカゴ/あらた)