14日に生放送された『THE MANZAI2014~年間最強漫才師トーナメント!~』(フジテレビ系)の平均視聴率が、11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録したことが分かった。

 歴代視聴率は、パンクブーブーが優勝した2011年が15.6%、ハマカーンが優勝した12年が17.3%、ウーマンラッシュアワーが優勝した昨年が12.5%。

今年は過去最低だった。

 にもかかわらず、フジテレビは胸をなで下ろしているという。

「過去に類を見ない“お笑い氷河期”といわれる昨今、ネタ番組はゴールデン帯でも2ケタ取れれば万々歳。10月に生放送されたコントの大会『キングオブコント』(TBS系)は8.3%と惨敗し、3月に放送された『R-1ぐらんぷり』(フジテレビ系)も7.2%と過去最低を記録。そんな現状から、フジは今年の11.0%を及第点と捉えているようです」(テレビ誌ライター)

 今年の『THE MANZAI』の王者となった博多華丸大吉博多大吉は、番組終盤、滑り込ませるように「この寄席に出てない方も、僕らの先輩たちも、本当に面白い漫才師さんは劇場にいますので、ぜひ皆さん、劇場に足を運んでください!」とコメント。視聴者に劇場や、テレビに出ていない芸人の存在をアピールした。


「最近はお笑い番組の低迷のみならず、ライブの不入りも深刻化。吉本興業が経営する東京・新宿の『ルミネtheよしもと』は、7月から平日昼公演の当日券を4,700円から2,000円に大幅値下げしたものの、期待していたほどの効果は得られていないそう。また、1年前に千葉にオープンした『よしもと幕張イオンモール劇場』も、平日は目も当てられない状況。お笑い番組が激減し、無名芸人ばかりが増えていく現状に、お笑い業界は頭を抱えています」(同)

 最後のブームが過ぎ去って久しいお笑い業界。再び盛り上がりを見せる日は、いつになるのだろうか?