高級外車に億ション……番組スポンサーから利益供与されていたことがわかった日本テレビ上重聡アナウンサー(34)。3日には出演する情報番組『スッキリ!!』で騒動について謝罪したが、元同僚からは「表沙汰になるのは時間の問題だった」という声が飛んでいる。



「今回の件は額が大きいので局内でも驚いていた人が多いんですが、もともと彼は目上の人に取り入るのがうまくて、ほかのスポンサー企業の経営者や役員からも、高級クラブに連れて行ってもらったり、高価な品をプレゼントもらったりしていた」

 こう証言するのは、上重アナがかつて司会を務めた同局の番組『DON!』の関係者。当時、上重アナは親しい同世代の局員に、ある大手企業の会長からゴージャスな接待を受けては自慢していたという。

「高級マンションの部屋を貸してもらって、恋人でモデルの安座間美優と過ごしたとか、120万円もする時計をもらったとか……相手に取り入るテクニックとして、偉い人間と食事するときは率先して料理を取り分けたり、空のグラスに気をつけたり、付き人みたいに振る舞うと言ってました。狙ってやっているので、したたかな奴だなあと思いました」(同)

 こうした話が事実なら、上重アナへの利益供与は常習的なものだったことになる。上重アナはPL学園出身の元高校球児で、3年時、甲子園で松坂大輔のいた横浜高と対戦した経験を持つことから、注目されたエリート。この3月下旬からは、テリー伊藤の後任として、『スッキリ!!』の司会に就任していた。


 しかし、2日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では、自宅マンション購入時にスポンサー企業「ABCマート」創業者、三木正浩氏から1億7,000万円の無利子融資を受け、三木氏から借りた高級車ベントレーで出勤している姿を報じられた。併せて、スピード違反や信号無視も報じられるなど、テレビで見せるさわやかな顔とは別の顔があったようだ。

「好青年に見えますが、カメラが回っていないところや、気を使う人物が目の前にいなければ態度は一変して“俺は勝ち組”と、調子に乗った感じだった。『松坂は女子アナと結婚したけど、俺はもっと上を狙う』なんて話をしていたこともありました」(同)

 確かに、情報番組の司会をやっていながら2,000万円の高級車で出勤するあたり、よほど神経が図太くなければできないことではある。そういう態度が局内の一部でひんしゅくを買っていたため「おそらく週刊誌には、身内の人間からリークされたのだと思う」と同関係者。

 文春発売の3日前、すでに局内ではこの報道が出るという話がささやかれ、3月30日の『スッキリ!!』初回放送から上重アナのワイプ出演を減らすなど、番組上もスキャンダル発覚に対する配慮があったという話だ。
上重アナ自身も、いつもの柔軟な態度が消えているように見えた。

「事情を知らない人は緊張しているんだろうと思ったでしょうが、当日はかなり周囲に低姿勢だったと聞きました」(同)

 ただ、表立ってこの話が番組関係者に伝えられることはなく、何も知らないMCの加藤浩次が番組内で「干、硬いですね」と上重の態度に突っ込みを入れていた。

「コンプライアンスを扱う部署が、似たようなことがほかにもないか、近々社内調査を行うらしい」(日テレ関係者)

 そんな話が聞かれる日本テレビは先日、女子アナの雇用において“清廉性”をめぐる内定取り消し騒動があったばかり。報道の根幹を揺るがすスキャンダルについて、自浄作用は働くのだろうか。
(文=ハイセーヤスダ)