内田有紀広末涼子の初共演が話題だ。来年1月から放送される『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)で共演する。

この2人にこれまで共演がなかった事実に、驚いた人も多いのではないだろうか。

「内田と広末には、多くの共通点があります。内田は1992年に17歳でデビュー、広末は95年に15歳でデビューしています。ともに10代のうちにスターダムに駆け上がり、歌手デビューや、ドラマ・映画出演を多くこなしたことでも知られています。これまでの王道的な美少女路線とは異なる、ショートカットのボーイッシュなキャラクターも受けました」(芸能記者)

 だが、両者ともに2000年代初頭に低迷を経験している。内田は00年に「演技の勉強をやり直す」として『北区つかこうへい劇団』に入り、テレビの露出が激減。
“消えた人”扱いとなってしまった。一方、広末は、99年に早稲田大学に推薦入試で入学するも、ほとんど登校せず、批判が殺到(03年に退学)。その後、01年には「FRIDAY」(講談社)に“プッツン奇行”が報じられ“肉を食べると性欲が増すため、肉禁止令が出た”と、まことしやかな報道がなされたこともある。

 それでも現在の活躍を見る限り、2人とも女として大成しているといえるだろう。一方で、90年代には “ポスト内田有紀”“ポスト広末涼子”を待望されながら、そのまま消えてしまったアイドル女優たちも多く存在する。

「ルックスが内田に似ており、『私、脱いでもすごいんです』のエステサロンCM出演でも知られたモデル出身の北浦共笑は女優活動を始めるも、演技がドヘタだったため、自然と消えました。
『代々木ゼミナール』のCM出演で知られた井出薫は、演出家の片岡Kとの結婚で電撃引退。はっきりとした顔立ちの美少女であった松本恵も、事務所の移籍トラブルで90年代末には一時的にテレビから消えてしまいました(現在は、松本莉緒名義で活動)」(同)

 これだけ入れ替わりの激しい芸能界で、浮き沈みを経験しつつも、内田・広末の両名が生き残ってこられたのは、やはり才能と事務所に恵まれていたということなのだろう。ともに芸歴20年を超える2人のコラボに期待したい。
(文=平田宏利)