「関門海峡を舞台に、とんでもないムービー作ってしまいました。すみません」とツイートするのは映像クリエイター・江口カン氏だ。
「オモシロイモノ」しかつくらないをポリシーとする彼は、2013年に東京五輪招致映像のクリエイティブ・ディレクションを務め、広島県の『おしい!広島県!』や稲村亜美の「神スイング」が話題となったTOYOTAのWebムービーなども手掛けている。そんな江口氏をはじめとする日本映像界のトップチームがとんでもないPR動画を作った。

3月26日、YouTube北九州市観光協会専用チャンネルで公開された『関門PRムービー「COME ON!関門!」』に寄せられたコメント「すげええええええええええええ…面白いw」はその気持ちを率直に表現しているのではないか。

前述の江口カン氏だけではない。CG制作スタッフを務めた株式会社白組は『シン・ゴジラ』のVFX制作を担当、『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』『海賊とよばれた男』のVFX制作も手掛けている。まさに日本トップクラスの映像制作チームが作ったのがこのPR動画だ。


北九州市と下関市が地方創生推進事業の一環として連携、関門海峡及びその周辺の観光地の魅力を発信することでインバウンド(訪日外国人旅行/訪日旅行)をはじめ観光客にアピールしようと制作に踏み切った。

九州側の門司と本州側の下関の間にある関門海峡は鳴門海峡、来島海峡に続く日本三大急潮流の1つで、潮の干満により1日に4回潮流の向きがかわり、最大潮流は約10ノット(時速約18.5キロ)に達する。

ムービーの舞台となる関門海峡に突如現れた巨大怪獣は北九州市と下関の名産「フグ」「カニ」「タコ」からなる“海峡怪獣カイセンドン”という。まるでゆるキャラのような設定だが、強力な映像チームによる迫力は万国共通だろう。

逃げ惑う人々や今にも破壊されそうな関門橋の運命はどうなるのか? 「オモシロイモノ」しかつくらない江口カン氏による結末にも注目である。



出典:https://www.youtube.com
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉