本田翼といえば、ヒロインとして出演したフジの月9ドラマ『恋仲』(2015年7月期)が当時の同枠ワースト視聴率を記録するなど、その大根ぶりとともに、“低視聴率女優”のイメージがつきつつある。

 その本田が『恋仲』以来、2年ぶりに連ドラのヒロインとして返り咲いたのが、TBS系「テッペン!水ドラ!!」枠の『わにとかげぎす』(水曜午後11時56分~)だ。

同ドラマは古谷実の同名漫画が原作で、くりぃむしちゅー有田哲平が連ドラ初主演を務めている。

 これまでゴールデン・プライム帯の連ドラで活躍してきた本田が深夜帯の連ドラに出演している姿は、正直“都落ち”感が拭えず、一抹の寂しさを禁じ得ない。同ドラマの視聴率は初回こそ2.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったが、第2話は1.7%、2日放送の第3話も1.8%と低迷。皮肉なことに、本田は深夜帯でも“低視聴率女優”としての本領を発揮してしまっている状況だ。

 ただ、この枠のドラマは、深夜帯ならではの独自の視点や企画で制作されており、必ずしも視聴率にこだわっていない。現に、1月期に放送された剛力彩芽主演『レンタルの恋』も、1%台を連発していた。
つまり、同枠自体が数字を“持っていない”のだ。

 同ドラマで本田は、常にショートパンツ姿で登場し、ナマ脚を披露。たびたびハミパンも見せてくれ、シャワーシーンにもチャレンジするなど、エロさ全開。これには、本田のファンのみならず、男性視聴者をクギづけにしている。

 思えば、同枠で昨年4月期に放送された前田敦子主演『毒島ゆり子のせきらら日記』では、前田が濃厚なラブシーンやランジェリー姿を披露するなどして話題を振りまいた。それに比べればかなり控え目ではあるが、本田の体当たり演技は出色だ。
深夜だからこその気楽さが本田をそうさせているのなら、今後も期待は大。視聴率はともかく、この作品をきっかけに、女優として一皮むけてくれるといいのだが……。
(文=田中七男)