「日本人になじみ深い“厄”という言葉ですが、皆さんの多くが間違った捉え方をしているな、と以前から感じていました」
そう語るのは、スピリチュアリストの江原啓之さん。江原さんは「'17年は“不安の年”でしたが、'18年は“爆発の年”になります」と言う。
「おそらく“事故や病気など悪いことが突然襲いかかってくること”と、考えている人が多いのではないでしょうか。しかし、自分にまったく関係ないことが、突然に災いや問題として降りかかってくることはありません。『因縁果』と言いますが、良きことも、悪しきことも必要以上のことは起こらず、物事には、必ず因があるのです。たとえば、人間関係のトラブルは、その人の心のありかたに起因しています。
江原さんが、厄にまつわる疑問について答えてくれた。
【Q】厄年には神社に厄払いに行ったほうがいいのでしょうか?
「一般的な厄年は数え年でカウントします。
現代の平均寿命は男女ともに80歳を超えているが、厄年が61歳までしかないのは、昔の寿命が現代より短かったからだそう。
「確かに体調を崩しやすい時期ではありますが、だからといって、『厄年だから結婚できない』『厄年だから仕事で失敗した』などと考えることは、あまりに短絡的です。
【Q】ケガをしたのは厄のせいでしょうか?
「私自身も、足を骨折した経験があります。そのときの状況を振り返ってみたところ、『ペースダウンしなさい』というメッセージであることに気づきました。スピリチュアルな視点で見ると、ケガは、『もっと体を大切にしましょう』というメッセージでもあるのです。
メッセージには次のようなものがあるという。
《手のケガ》仕事を広げすぎてはいませんか?
《足のケガ》立ち止まって注意深くものごとを見たり、考えたりするときではありませんか?
《頭のケガ》頑固になりすぎず、柔軟な考えを持っていますか?
《上半身のケガ》目上の人に何かと反発していませんか?
《下半身のケガ》目下の人に対して親切にしていますか?
【Q】厄を祓うのは、特別な人でないとできないのでしょうか?
「私は、自分で自分を祓うのが、いちばん有効だと考えています。大切なのは『戦うぞ!』という意志力ですね。ネガティブな思いにとらわれながらお祓いをしても、まったく意味がありません。『自分自身を律しよう』『公明正大に生きよう』『正しいことを貫こう』と、自分自身を振り返りながら、『祓いたまえ、清めたまえ』と念じましょう」
次に祓う力が強いのは、「親が子を祓うとき」と江原さんは言う。
「具体的に言えば『オーラマーキング』という方法があります。
それは、ごはんを作るときも同じだそう。
「忙しいときは簡単な一品でもいいのです。『守ってあげたい』という気持ちを込めて作ってあげてください。まさに『愛に勝るお祓いはない』のです」