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展開が突飛でも、感情の流れでは嘘をつかない「妖怪ウォッチ」「アイカツ!」脚本家・加藤陽一に聞く2

2015年1月20日 10時50分 ライター情報:丸本大輔

「機動戦士ガンダムAGE」での、レベルファイブの日野晃博代表取締役社長/CEOとの出会いが非常に大きな出来事だったと語る加藤陽一さん。「AGE」では、20話、24話、30話、34話、38話、42話、46話で脚本を担当している。
Twitter:加藤陽一 (@yoichi_kato)

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大ヒット上映中の「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」「劇場版アイカツ!」の両作品で脚本を担当した加藤陽一さんのロングインタビュー第2回。今回は、大ヒットコミックのアニメ化で話題になった「宇宙兄弟」でシリーズ構成を務める中、学んだことや、「妖怪ウォッチ」「アイカツ!」のテレビシリーズに関しての話などをうかがっていきます。
(1はこちら)

──「ミラクル☆トレイン」と同じく、加藤さん自身にとって大きな経験となったという「宇宙兄弟」についてもお聞かせ下さい。
加藤 本当に面白い作品を作るためには、どこまで、どんなことにこだわるべきか、ということをあらためて実感したのが「宇宙兄弟」なんです。「宇宙兄弟」をやって、自分の書く脚本も変わったと思います。
──それは、どのような点で?
加藤 「宇宙兄弟」の原作を細かく研究したのですが、原作者の小山(宙哉)さんは天才だと思いました。ドラマやハートの部分はもちろんですが、物語作りの手法も素晴らしい。一つは、話の構成の仕方、時間の飛ばし方がすごくうまいんです。時間をうまく飛ばすことで、少ないページ数でも泣けるようになっている。もう一つは、「登場人物は一人一人が生きている」ということへの手を抜かないこだわり。キャラクターを生き生きと描くには、それしかないですよね。例えば、単純なところで言ったら、一つのできごとが目の前で起きた時、人が3人いたら全員違うリアクションするはずですよね。例えば、「劇場版アイカツ!」でも、いちごが単独ライブのタイトルを「大スター宮いちごまつり!」にすると言った時、蘭は「え?」となって、あおいは「何それ、穏やかじゃない」となり、あかりはその時点から「うわあ〜、星宮先輩すごい!」という気分になってる。それがキャラクター作りだと思うんですよね。「宇宙兄弟」の原作は、このようなキャラクター作りをものすごく高いレベルで徹底的にやっているんです。そのことにとても影響を受けました。
──「機動戦士ガンダムAGE」も、もう一つの重要な作品ということですが、この作品ではどのような経験を?
加藤 歴史あるガンダムをやらせて頂けて嬉しかったです。日野(晃博・レベルファイブ代表取締役社長/CEO)さんと出会ったのが大きな出来事でした。
──「レイトン教授」「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」、そして「妖怪ウォッチ」。超ヒット作を次々に生み出す、エンタメの鬼のような方ですよね。
加藤 そうなんですよ。本当に超人で、「こんな人がいるのか」と思いました。

ライター情報

丸本大輔

1974年生まれ。フリーライター。瀬戸内海で生まれ育ち、現在は東京の西側在住。インタビューを中心に活動。得意ジャンルは、アニメ、マンガ、サッカーなど。

URL:Twitter:@maru_working

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