2017年1月から放送が開始されるNHKの大河ドラマ『おんな城主 直虎』の主人公・井伊直虎が「実は男だったのではないか?」という説が浮上し、ネット上で大きな話題になっている。

直虎の男説で物語への影響は?


戦のたびに当主を殺され、ただひとり残された姫が「直虎」という勇ましい名を名乗り、戦国を生き抜いていくという『おんな城主 直虎』の物語。
直虎役は柴咲コウ(子供時代は新井美羽)が演じることになっている。直虎の原動力はいいなずけへの一途な愛であり、柴咲は「女性が共感できる一途さがあると思う」と意気込みも語っていた。

しかし12月14日、京都市東山区にある井伊美術館が、直虎は女性ではなく、今川家の家臣の男性であった可能性を示す文書を見つけたと発表。文書には今川家の家臣の息子が「井伊次郎」という名を使っていたことが記されており、美術館は「もしかしたら男だったかもしれない」とコメントしている。

まだ研究者の中では直虎が女性だと考える人もいるようだが、“直虎が男”説は一気にネット上で拡散。「これマジで男性だった場合、井伊直虎の価値がかなり下がるね。
女性だったから評価されてたのに」「男だと売り出し方的に色々大変そうなんだけど」「これは直虎の魅力がだいぶ失われてしまいますな」とがっかりする声が相次いだ。

しかし中には「歴史なんてがばがばだから問題ない」「上杉謙信にすら女性説があるくらい歴史はあやふやなんだから、こういうのは雰囲気で見ればいいんだよ」と擁護派の声も多く、今後も研究が進んでいくということから「一喜一憂していたら歴史ドラマなんてつくれない」との意見も出ている。

漫画家の平野耕太さんはTwitterで、思い切った提案を投稿。「男装の麗人か男の娘だったって事にすれば何の仔細もない」「じゃあもう男の娘城主井伊直虎にしてさ色々変えればいいじゃない。かわいく。井伊の赤備えもピンクにしよう。
ファンシーな。桃備えにしよう全員ネコミミのピンク色の騎馬武者が怒涛のように襲い掛かってくるんだよ」とツイートしている。