アニメ監督の山本寛、女子大生刺傷事件で被害者の「落ち度」めぐる発言で炎上
山本寛さんオフィシャルブログからキャプチャ

『かんなぎ』『フラクタル』『Wake Up,Girls!』などを監督したことで知られる、アニメーション監督で演出家のヤマカンこと山本寛さんが、小金井女子大生刺傷事件の被害者の行動に疑問を呈し、炎上している。SNSなどネット上では非難の声が次々にあがり「炎上の多いヤマカンだけど、今回は特にヤバいぞ」といった声も。

「迂闊にファンをブロックしてはダメ」


2月28日、山本さんは「トラブルシューティング」と題し、オフィシャルブログを更新。「『ワイドナショー』でも、ひたすら犯人の凶悪さを指摘していたが、基本僕も同意だ。被告が許される余地は微塵もない。こんな輩、一生社会に出てこなくていい」とまず前置きをした。




情報ワイドショー番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、小金井女子大生刺傷事件の裁判のようすが取り上げられ、これについて松本人志さんが「34回刺したのは、34人の人を殺したと思ってもいいくらい。終身刑でも足りない」とコメント。他の出演者もそれぞれ加害者に怒りの声を上げ、法廷に立った被害者は勇気ある行動をしたと称していた。

ところが山本さんはブログで「被害者の女子大生に落ち度がなかったかと言えば、ちょっと異論がある」「こっち関係の知り合いと話すとね、必ず言うのです。『脇甘すぎ』と」と疑問を投げかけた。

今回の事件ではアイドル活動していた被害者を応援していたファンが、好きなアイドルにSNSをブロックされたり、プレゼントを突き返されたことで憎しみが募っていったと報道されているが、山本さんは「アイドル活動をしている人間が、迂闊にファンをブロックしてはダメ」「プレゼントを突き返すのも、当てつけに思われてもしょうがない」と自論を展開。

そして、被害者はいつ襲われても応戦できるほどのトラブルシューティングや覚悟がなかったとも推測。「持って生まれた気の強さだけで、ことを悪化させてしまった可能性は、あると思う」「女性の意見陳述を見てもね、どうしても思ってしまいました。相当気のキツい子なんだなぁ、と」と綴った。

山本さんは被害者の気が強いことを責めているのではなく、気の強さを貫く覚悟とトラブルシューティングがなかったことに疑問を感じているそうだが、ネット上では「ブロックしたらめった刺しにされても文句言えないとでも?」「怖くてツラくてブロックする人も普通にいるやろ」「上手く立ち回ったら被害に遭わなかったかも知れんがそんなの落ち度では無い」「被害者が脇甘すぎとは……脇甘かったのは警察だろうに」と非難が集中している。

それを受けて「トラブルシューティング2」という記事を更新。「100%加害者が悪いと言っています」と改めて書いたうえで、「ただ被害者に、キチガイが寄ってきた時の対処法はあったのか?という疑義です。それは今後、誰かが同じような被害に遭わないための教訓にすべきだとだけ言ってます」と補足した。

懲役の短さに芸能人たちが怒り!


今回の事件には被告人に懲役14年6カ月の判決が言い渡されたが、テレビコメンテーターらからはあまりにも短いという声があがっている。2月23日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、梅沢富美男さんは被告人に懲役17年の求刑がされていると聞くと「17年といっても短くなって10年そこらで出てくるんだろ。この子がかわいそう。今でもドキドキしていると思う」とコメント。

27日放送の『バイキング』(フジテレビ系)ではフィフィさんが「普通は8年から10年だから、17年というのは重いとは思うけど、司法が時代遅れで卑劣な犯罪に追いついてるとは思えない」と刑の短さを指摘。坂上忍さんも「(被告人が)出てきた途端にまた恐怖と戦わなきゃいけない」と懸念していた。