人身事故が多いことで有名なJR総武快速線・新小岩駅のホームで、係員が手作業でロープが張っているとTwitterで話題になっている。ネット上では「早くホームドアを!」「ここまでしないといけないのか…」と驚きの声が上がっている。

人身事故が多い新小岩駅に手動でロープが張られる


目撃者のツイートによると、新小岩駅では特急列車が通過する際に係員がロープを張りに来ている。柱と柱の間に細いタイガーロープを1本張っているのだが、ネットでは「余裕でくぐれるし飛び越えられるな」「これ意味あるのか?」「最終手段がロープとはこれまたどうしようもないな」といった疑問の声が上がる一方、「精神的な面を考えると十分抑止力になると思う」と評価する声も。



また新小岩駅では警備員の数が通常よりもかなり多いとの指摘も多く、「平日の新小岩駅ってすごいね。柱2本に1人づつ警備員立ってるよ」「新小岩駅で成田エクスプレスが通る時だけロープ張って警備員5人くらいで構えててほんとに末期なんだなと思った」「今日新小岩駅を通過したらホームに警備員が10人くらいいて、さすが新小岩駅というかなんというか」「新小岩駅のホーム上の駅員と警備員の数がそのほかの駅を圧倒してるんだけど、流石人身事故が多いだけある」といった声がTwitterに上がっている。

ホームドアは2018年設置予定


人身事故が多い新小岩駅、ついにロープが張られたと目撃情報

なぜ新小岩駅だけこのような対策がとられているかと言うと、自殺と思われる人身事故が圧倒的に多いため。2011年7月に女性が特急「成田エクスプレス」に飛び込んで以来、翌日にもまた男性が飛び込んで死亡するなど人身事故が頻発。2017年3月20日にも男性が快速電車にはねられて死亡したと『千葉日報』が報じ、ロープを張り出した後と思われる5月13日にも男性が回送電車にはねられて死亡している。これには「あれだけ警備員が常備しているのにマジかよ」「どれだけ警備員がいようと自殺しようと思った人を咄嗟に防げるわけないよね」との声が。

新小岩駅では警備員増加、ロープを張るほかにも、心が落ち着く青色でホームを照らすなど自殺抑止に務めてきている。2012年には、葛飾区がホームドアを優先的に設置することを求める意見書を国に提出し、2015年にホームドア導入が発表された。現在は2018年度中のホームドア使用開始を予定しているという。