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シェアリングエコノミー先進都市パリの自転車貸し出し事情 道端に乗り捨て可能に

2017年11月14日 11時30分

ライター情報:加藤亨延


日本でも広がりつつあるシェアサイクル。各所に設けた無人の駐輪場に自転車を配置し、24時間共同利用できるようにしたサービスだ。自転車は駐輪場間で乗り捨てできるため、新たな都市交通手段として注目されている。

この自転車シェアサービスを世界の大都市の中でいち早く取り入れ、2007年から「ヴェリブ」という名前でサービスを行なっていたのがパリだ。現在パリ市とその周辺で、約2万台の自転車と1700カ所の駐輪場(ステーション)が展開されている。ヴェリブではシステムの維持・管理を民間企業に担わせ(現在はフランスの広告会社ジェーシードゥコーが担当)、その対価として地域内各所に広告を張れるスペースを委託企業に提供する形を取っている。

ヴェリブの成功後、パリでは同サービスの自動車版「オートリブ」など、自転車以外のシェアリングサービスも加わっていった。日本でもシェアリングエコノミーに注目が高まるなか、これら先鞭をつけたパリの現在のシェア自転車事情はどうなのか。


ステーションに返却から道端に乗り捨て可へ


今年10月から新たにパリに参入したのが、香港に拠点を持つ「ゴービー・バイク」だ。すでに香港でサービスを展開している同社の特徴は、ヴェリブのようなステーションを設けず、借りた自転車を街中のどこにでも乗り捨てられる点にある。ヴェリブの場合は、返却はどこかのステーションにせねばならず、もし目的地近くのステーションが満車だと空きがあるステーションを探すまで返却できなかった。ゴービー・バイクはその手間をなくした形だ。
ゴービー・バイク

ゴービー・バイクの使い方は、まずアプリ内の地図を開くと、GPSと連動しどこに最寄りの自転車があるかを調べられる。近くにある自転車を見つけたら、ハンドルもしくはサドルの下にあるQRコードを読み取り、自転車のロックを外す。目的地に着いた後は、自転車を道端に乗り捨て施錠すれば返却は完了。使った分の料金は、あらかじめデポジットとして購入していたアプリ上の金額から引かれる。乗り捨てられた自転車は近くにいる誰かに見つけられて、また使用されるという仕組みだ。

なお同様のサービスとしては、北京に本社があるオッフォも今年末にパリでサービスを開始する予定である。

ライター情報: 加藤亨延

ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。主な取材テーマは比較文化、および社会、政治。取材等での渡航国数は約60カ国。ロンドンでの生活を経て現在パリ在住。『地球の歩き方』フランス/パリ特派員ブログ

URL:フランス/パリ特派員ブログ

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