購入した食品に異物があれば、品質管理を疑いたくなるのは当然である。このほど米メイン州に住む1児の母が、自宅で食べていたサラダの中にトカゲの死骸が入っていることに気付き驚愕した。
『seacoastonline.com』『WRGT』『Metro』などが伝えている。

メイン州キタリーに暮らす1児の母であり、血液腫瘍・骨髄移植科の看護師をしているミッシェル・カーさんは1月26日、ニューハンプシャー州ロッキンガム郡ポーツマスにあるスーパー「Shaw’s(ショウズ)」で、ロメインレタスが入った袋を3つ購入した。

29日のこと、ミッシェルさんはそのレタスとミニトマト、スライスしたアボカドでサラダを作り、オリーブオイルとバルサミコ酢をかけて食べていたが、フォークをサラダに突き刺した時の固い感触に違和感を覚えた。そしてその正体が尻尾の切れたトカゲの死骸だと知った時、ミッシェルさんは驚愕した。

「トカゲを見て、すぐに3回も吐いてしまいました。クモや虫どころではなく、私の中指より長いサイズのトカゲが入っていたのです。
尻尾が切れていたので、自分が食べてしまったのかと思い半狂乱になりました。私はこうした嫌なことがあってもいずれは乗り越えることができますが、サルモネラ菌や大腸菌などの細菌に感染すれば病気になる可能性もあるわけです。だからこそこのような品質管理に関することは、公にして世間に注意喚起すべきだと思いました。私には生後10週の息子がいて、ノンストップで授乳しています。息子を授かるまで10年もかかったのに、こんなことで息子に菌がうつればとんでもないと思いました。」

ミッシェルさんは生物学者の友人にトカゲの種類を聞いたところ、“青腹トカゲ”ではないかということだった。ワシントン大学内にあるバーク自然&文化史博物館によると、このトカゲは主にカリフォルニアに生息し、大きいもので21cmにもなるそうだ。


この件を重視したミッシェルさんは、New Hampshire Department of Health and Human Services(ニューハンプシャー州保健福祉省 以下、NHDHHS)とFood and Drug Administration(食品医薬品局 以下、FDA)、購入先のShaw’sへ苦情を入れた。NHDHHSではミッシェルさんからの苦情を受け取ったことを認め「レタスは別の州から配送されたもので、調査はFDAが行っている」と述べ、またFDAは「この件で他からは苦情が寄せられていないが、非常に深刻に受け止めており調査中である。しかし詳細に関してはコメントできない」としている。

トカゲ入りのレタスパックを販売していたShaw’sの広報マネージャー、テリーザ・エディントンさんは「ミッシェルさんからの苦情を受けて直ちに納入先へ連絡しました。商品の質と安全性についての考慮は非常に重要です。現在、納入先と連絡を取り合い原因追及に努めていますが、今後2度とこのようなことが起こらないようにしたい」と語った。


ミッシェルさんは「こういうことはどこにでも起こり得ることで、レタスに限らず他の商品でもよくチェックすることが大切です。私自身そうしてきたつもりでしたが、不十分だったようです。ですが、スーパーを非難するつもりはありません。納入先の品質管理に問題があるのですから」と話している。そして「今後、トカゲが検査に使われるようなことがあるかもしれないから」と自宅で冷凍保存しているそうだ。

このニュースを知った人からは「袋から出したら絶対に洗わなきゃダメだよね。
何が混入しているかわからないもの」「こんなサイズのトカゲが入ってたことに配送先も気付かないってどういうこと」「でもこの人、食べる前にボウルに入れてトマトやドレッシングと混ぜてるわけじゃない? なんでその時に気付かないの」「こんなの見たらもうサラダを食べる気失くす」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年2月7日付「Woman finds huge lizard rotting inside bag of salad」(Portsmouth Herald via AP)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)