1977年のこと、当時13歳の子役モデルに性的行為をした嫌疑をかけられ逮捕されたポーランド出身の映画監督ロマン・ポランスキー(84)。その件について、過去にクエンティン・タランティーノ監督(54)がポランスキー監督を完全に擁護していたことが話題となり、「最低だ」とする批判が今になって一気に噴出した。


かつて13歳の子役モデルに性的行為をし逮捕されたものの、判決を待たずに米国外へと逃れたロマン・ポランスキー監督。同監督につき、2003年にクエンティン・タランティーノ監督がハワード・スターンのラジオインタビューを受けて見解を述べていた。その中で「ハリウッドはなぜポランスキー監督を容認するのか」との質問を受け、このように話していたのだ。

「ポランスキー監督は、13歳の子どもを強姦したわけじゃない。」
「法律上は強姦とされる行為。でも厳密にいうとそれと同じとは言い難い。未成年とセックスしたからって強姦したわけじゃない。
俺に言わせれば、“強姦”は世界で最も暴力的な犯罪を表す語のひとつだ。」
「ただポランスキー監督は、未成年とセックスした。そういうことさ。」

これに対しラジオ番組のホストのひとりが「ですが合意に基づくセックスではなかったのです」とコメントしているが、タランティーノ監督は「違う。そうじゃない」「少女が(淫行を)望み、ポランスキー監督と付き合ったんだ」と断言している。

「でも少女はまだ13歳だったのですよ?」

ホストはそう返しているが、タランティーノ監督は負けじと「アメリカのモラルについて話しているんだ。欧州やどこかのモラルを話題にしているわけじゃない」と述べている。ハワードも思わず「ちょっと待ってください。
あなたが13歳の少女とセックスするとしましょう。そしてあなたが成人であれば、それは間違えた行為だとお分かりでしょう」とコメントしたが、それでもタランティーノ監督は「いや、彼女は乗り気だったんだ」と強調し、さらにこのように持論を展開したのだ。

「彼は女の子が好きなんだ。」
「それに彼女はまったく嫌がっていなかった。ポランスキー監督とパーティすることに同意していたんだ。」

これには多くのリスナーが「ポランスキー監督は小児性愛者で、子ども達に手を出していたのに」と猛反発。また女優ビジー・フィリップスは「『望んだから』といってドラッグを与えて13歳の子どもをレイプするだなんて。そしてそのことをこうやってラジオ番組で笑い飛ばすとはね。
子ども達が成長する世界がそんな場所でないことを祈るわ」とTwitterで批判した。同じく女優のオリヴィア・マンも「(タランティーノ監督のインタビューに)ひどく動揺した」とツイートを返していた。なおこれらは2003年のインタビューで発せられた言葉であり、“現時点でタランティーノ監督がどのような考えを持っているのか”は不明である。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)