『小公女セーラ』のあらすじ・ネタバレ

今回記事でご紹介するのはイギリスに生まれ、のちにアメリカ合衆国に移住したフランシス・H・バーネットの小説『小公女セーラ』のあらすじです。

漫画版は岡田好惠、横山洋子が翻案しました。

本作は1985年に世界名作劇場で全46話放送され、主人公・セーラの過酷な境遇やいじらしさ、いじめに負けない強い意志が深い感動を呼びました。

原題は『小公女』です。

バーネットは『秘密の花園』などの児童文学も手掛けています。

※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

『小公女セーラ』のあらすじ

舞台は19世紀ヴィクトリア朝イギリス。

主人公のセーラ・クルーはインドに鉱山を所有する大富豪の令嬢であり、10歳になると同時に、ロンドンの名門寄宿学校ミンチン女子学院に入学します。

特別寄宿生としてあらゆる面で優遇され、取り巻きにちやほやされるセーラ。

そうめいな彼女は家柄を鼻にかけず、母と死別した同級生ロッティを慰め、新米メイドベッキーの不始末を庇い、ノブレスオブリージュに溢れた言動で周囲の信頼を勝ち取っていきました。

女子グループのリーダーラビニアと成り上がり者のミンチン院長は、そんなセーラを疎ましく思い、蹴落とす機会をうかがい始めます。

11歳の誕生パーティーの真っ只中、セーラの父が事業に失敗し、熱病を患って急死したしらせが飛び込んできました。

クルー家所有の鉱山に多額の投資をしていたミンチン院長は怒り狂い、孤児に身を落としたセーラに放校処分を下す代わりに、ただ働きさせて負債の回収を企てます。

出典:TVアニメ「小公女セーラ」公式サイト

以降セーラは汚く狭い屋根裏部屋に押し込められ、下働きとしてさんざんこき使われることに。

意地悪な使用人、ならびにラビニアたちはことあるごとに嫌がらせを仕掛けてきますが、以前の恩返しに世話を焼いてくれるベッキー、いじめられっ子のアーメンガードをはじめとする少数の味方に励まされ、心を強く持って頑張ります。

数か月後、学院の隣にクリスフォードと名乗る立派な紳士が引っ越してきました。

彼はある少女を捜しているらしく、学院の屋根裏部屋で寝起きするセーラに興味を示し、夜中に食事を差し入れるなど様々に便宜を図ります。

それを知ったミンチン院長はセーラを泥棒と決め付け、不衛生な馬小屋に移してしまいました。

ハロウィンパーティーの日、ラビニアがロッティに悪戯し、ジャック・オー・ランタンの火が馬小屋に燃え移る事件が発生。

放火犯と疑われたセーラは寒空の下に叩き出され、今度こそ路頭に迷い……。

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