『明日を綴る写真館』のあらすじ&ネタバレまとめ

今回記事でご紹介するのはあるた梨沙による漫画、『明日を綴る写真館』のあらすじです。

本作は2018年7月24日から2019年5月14日まで「COMIC BRIDGE(旧・COMIC BRIDGE online)」にて、全5話連載されました。

2024年6月には実写映画公開が予定され、秋山純監督がメガホンをとります。

写真館の主人・鮫島役を演じるのはベテラン俳優平泉成。

その相棒となる若きカメラマンには、「Aぇ! Group」の佐野晶哉が抜擢されました。

単行本は全1巻、BRIDGE COMICSより発売中です。

※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

『明日を綴る写真館』のあらすじ

主人公は若き天才と称され各賞を総ナメにしてきた新進気鋭のフリーカメラマン、五十嵐太一(いがらし たいち)。

出典:電子書籍「明日を綴る写真館」

順風満帆に出世街道を歩んでいるように見えますが、五十嵐本人は自分の写真に何かが不足していると感じ、仕事に行き詰まっていました。

ある時、五十嵐が撮った写真が某コンテストでグランプリに輝きます。

取材陣に囲まれスピーチする五十嵐。

そんな彼の視線は佳作に選ばれた写真に釘付けになっていました。

その作品は五十嵐の写真のようなわかりやすい派手さこそないものの、人の心を捉えて離さない、不思議な魅力を放っていたのです。

佳作の写真が忘れられない五十嵐は、それを撮影した寂れた写真館の主人、鮫島(さめしま)のもとを訪れます。

鮫島は数十年間カメラを扱い客に尽くしてきたものの、さしたる賞歴を持たない無口な老人で、五十嵐の突然の訪問に戸惑いを隠せません。

五十嵐は華々しいキャリアを捨て、鮫島に弟子入り志願。

「鮫島さんの写真からは音が鳴るんです」と大真面目に主張する若者の熱意に折れた鮫島は、彼を弟子として受け入れ、写真館の仕事に携わらせることに。

鮫島が経営する写真館は地域に根差し、記念写真を希望する人の他にも様々な訳あり客が訪れ、風変わりな依頼をしていきます。

その一人一人に誠意を持って対応する鮫島の姿を間近で見た五十嵐は、仕事に没頭するあまり家族を蔑ろにしていた、自身の過ちや愚かさに気付かされました。

鮫島の仕事ぶりや人との関わり方に感化された五十嵐は、今一度自分の人生を見直し、すっかり疎遠になってしまった家族と対話を試みます。

一方で老化による衰えを感じ、写真館を続けられるか内心危ぶんでいた鮫島は、体力気力に富む五十嵐のアシストを頼り、年の差58歳の二人の間に確かな絆が芽生えていきます。

やがて五十嵐は鮫島が胸の奥に秘めた「想い残し」を知り、彼の願いを叶えるべく奔走。

鮫島も五十嵐の複雑な過去を知り、先達として後継に何を遺せるのか、真剣に考え始めました。

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