今回記事でご紹介するのは2013年にビッグコミックでスタートした石塚真一、NUMBER8による青春漫画『BLUE GIANT』のあらすじです。
単行本は全10巻完結済み、その後も続編が連載されている人気作です。
マンガ大賞2016で第3位、2017年には第62回小学館漫画賞一般向け部門に輝き、第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞しました。
2023年に公開された劇場アニメも好評です。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『BLUE GIANT』(ブルージャイアント)のあらすじ
主人公は宮城県仙台在住の高校生・宮本大(みやもと だい)。
純情で素朴な青年ですが、将来の進路や目標が見付からず、鬱屈した日々を送っていました。
そんなある日のこと、偶然聴いたジャズに魅了されライブハウスを足を踏み入れた宮本は、生演奏の熱気に感動し、サックスプレイヤーを目指すことを決意します。
まずはサックスを買うためバイトに明け暮れるものの、目標額に到底及ばず落ち込む宮本を見かね、兄の雅之がローンを組んでサックスをプレゼントしてくれました。

念願のサックスを手に入れ有頂天の宮本は、放課後の河原で毎日練習を積みます。
それが近所の楽器店経営者の目に留まり、ライブ出演のオファーを受けるも、「音が大きいだけでうるさい」とブーイングを浴び、失意の内にステージを去りました。
その後も腐らず練習を続ける宮本を、楽器店の店主は音楽教室講師・由井(ゆい)に引き合わせます。
幼少期からジャズに親しんで音楽の英才教育を施されていた由井は、宮本の演奏に色々ケチを付けはしたものの、その圧倒的なポテンシャルは認めざるを得ず、入門を許可しました。
以降の宮本は由井の指導によって技巧を向上していき、本格的にサックスを勉強する為、上京を思い立ちます。
上京後、元同級生・玉田(たまだ)のアパートに居候として転がり込んだ宮本は、都内のライブハウスで天才ピアニストの沢辺雪祈(さわべ ゆきのり)に出会いました。
顔を合わせた当初は沢辺の傲慢な態度に反感を持った宮本。
しかしピアノの腕前に惚れ込み、一緒にバンドを結成しようと口説き落とします。
宮本の演奏に可能性を感じた沢辺は勧誘を受け、しばらくは二人きりで練習に打ち込むものの、バンドとして本格始動するにはドラマーが必要だと考え直し、新たなメンバーを探し始めました。
単調な大学生活に退屈していた玉田は、ジャズに入れ上げる宮本に触発され、自身も楽器をやりたいと相談。
宮本はドラマーとして玉田を引き入れようと提案しますが、ずぶの素人にできるわけないと沢辺に猛反対され……。