今回記事でご紹介するのは1997年より週刊少年サンデーで連載スタートした漫画、『からくりサーカス』(藤田和日郎)のあらすじです。単行本は全43巻完結済みです。
シリーズ累計発行部数1500万部を記録した大ヒット作で、2018年にはスタジオヴォルン制作のアニメがTOKYO MX他にて、全36話放映されました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『からくりサーカス』のあらすじ
小学5年生の才賀 勝(さいが まさる)は心優しく気弱な少年。

大手家電メーカー「サイガ」の社長・才賀貞義(さいが さだよし)の愛人の子でしたが、父が高速道路で不審な事故死を遂げたのち、180億円の巨額の遺産を相続します。
年の離れた異母兄や姉たちは勝が遺産を独り占めするのに反対し、裏社会の人間を雇って暗殺を計画。
勝の祖父の才賀 正二(さいが しょうじ)は、巨大なマリオネット「あるるかん」を操るミステリアスな美女・しろがねに孫の護衛を依頼し、決死の逃避行が幕を開けます。
懸糸傀儡(けんしくぐつ)と呼ばれる術の使い手のしろがねは、次々と差し向けられる刺客をことごとく返り討ちにするも、後から後から押し寄せるのできりがありません。
拳法家の青年・加藤鳴海(かとう なるみ)は勝たちが襲われている所を偶然目撃し、義憤に駆られて加勢しました。
鳴海は突然過呼吸の発作を起こす奇病・ゾナハ病に侵されており、この病気は近くにいる人間を笑わせると症状が緩和される為、勝やしろがねを笑わせることに躍起になります。
共に過ごすうちに三人は固い絆で結ばれ、しろがねは鳴海の実直な人柄に好意を持ちます。
その矢先に叔父の才賀善治が勝を誘拐し、救出に向かった鳴海が爆発に巻き込まれ、切断された片腕だけ残して消息を絶ってしまいました。
しろがねと勝は追っ手を巻く為、仲町サーカスに潜り込みました。
サーカス一座の仲間と過ごす中で、勝は身も心も急成長を遂げ、しろがね改めエレオノールの過去もだんだんと明かされていきます。
鳴海は爆発のショックで記憶を失ったのち、人形破壊者を自称する美青年・ギイの仕事を手伝っていました。
ギイは生命の水を飲んで不死身の肉体を持った一人で、始祖の遺志を継ぎ、自動人形を破壊して回る宿命を背負っていました。
ゾナハ病を世界に撒き散らした元凶が人間に擬態した自動人形だと知った鳴海は、多くの仲間の命を奪った敵に、激しい憎しみを抱くようになります。
それから長い歳月が経ち、念願の合流を果たした勝・鳴海・しろがねは、ゾナハ病のさらなる蔓延を画策する自動人形一味に、最後の戦いを挑むのでした。