今回記事でご紹介するのはマーク・トウェイン原作、城咲 綾作画担当の漫画『トム・ソーヤーの冒険』のあらすじです。
『トム・ソーヤーの冒険』は1876年、アメリカで出版された少年少女向けの娯楽小説です。
主人公のわんぱく坊主トム・ソーヤーが、野生児の親友ハックルベリー・フィンと共に繰り広げる胸躍る物語は、現在も世界中で読み継がれている不朽の名作です。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『トム・ソーヤーの冒険』のあらすじ
舞台は1840年代、ミズリー州の片田舎の町から始まります。
主人公のトム・ソーヤーは10歳のわんぱく坊主。
両親亡きあと母の姉のポリーおばさんに弟のシドともども引き取られましたが、悪戯を繰り返してお仕置きばかり受けています。
真面目なシドと違いトムは勉強が大嫌いで、学校の授業に身が入りません。
ポリーおばさんに命じられた家の手伝いもことあるごとサボって抜け出し、浮浪児の親友ハックルベリー・フィンと遊び回っていました。
ポリーおばさんや町の人たちはハックを嫌っているものの、トムはまるで気にせず、二人は強い絆で結ばれていました。
トムは同級生にあたる地方判事の娘、ベッキー・サッチャーに恋し、彼女の気を引こうとからかったり悪戯したりしています。
しかしアピールが行き過ぎて不興を買い、ベッキーにそっぽを向かれることもしばしばです。
ベッキーにちょっかいをかけたキザな男の子に喧嘩を吹っ掛けた際は、大騒ぎにありました。
ポリーおばさんに叱られた時は家を飛び出し、ミシシッピー川に手作りの筏で漕ぎだし、海賊になりきって遊びました。
ある晩ハックと一緒に近所の墓地で肝試しをして遊んでいたトム。
人が殺される現場を目撃してしまいます。
犯人はインジャン・ジョーと呼ばれる凶悪な男で、酔っ払いの老人マフ・ポッターに罪を着せようと謀ったものの、法廷でトムに告発され逃亡犯に身を落とします。
人々はトムのお手柄をほめたたえ、一躍町の人気者になりました。
そして夏休み、トムとベッキーは洞窟の奥深くに迷い込んで遭難します。
空腹と暗闇に苛まれながら出口を探している最中、インジャン・ジョーが襲い掛かってきました。
インジャン・ジョーはこの洞窟に潜み、トムへの復讐の機会を窺っていたのです。
トムはベッキーを守りながら懸命にひた走り、間一髪インジャン・ジョーを巻いて太陽の下に走り出しました。
ポリーおばさんやシド、ハックはトムの帰還を祝い、ベッキーにも感謝され物語は大団円を迎えます。
