今回記事でご紹介するのは『推しの子』が大ヒットした横槍メンゴの恋愛漫画、『クズの本懐』のあらすじです。
横槍メンゴは元アダルト漫画家。
『レトルトパウチ』などの成人向け作品を手掛け、2012年に月刊ビッグガンガンにて本作の連載をスタートしました。
単行本は全8巻完結済み、フジテレビで全12話アニメ化されています。エゴイストなクズ同士の恋の行方をぜひ見届けてください。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『クズの本懐』のあらすじ
高校生の安楽岡 花火(やすらおか はなび)は特進クラス在籍の優等生。

清楚系美少女の見た目に加え、家庭的で優しい性格がウケ、男子に絶大な人気を誇っています。
花火の彼氏・粟屋 麦(あわや むぎ)も爽やかなルックスのイケメンで、二人はお似合いのカップルとして、全校生徒の注目を集めていました……。
というのは単なる建前で、花火と麦の本命は別におり、叶わぬ恋に苦しんでいたのです。
花火は近所に住む優しいお兄さん・鐘井 鳴海(かない なるみ)を子供の頃から慕っていたものの、自分のクラス担任である彼に想いを伝えることができず、もどかしい気持ちに苛まれています。
一方の麦は子供の頃に家庭教師をしてくれていた皆川 茜(みながわ あかね)に好意を持っていますが、自分の高校の音楽教師と深い仲になるわけにもいかず、やり場のない衝動を持て余していました。
お互い年上の異性に惚れていること、それが自校の教師である共通点から花火と麦は急接近し、社会的立場のある本命に迷惑をかけない為にも、釣り合いのとれたカップルを演じることにしたのでした。
花火と麦はお互いを好きになることをタブーと定義し、どちらかの恋が実ったら別れること、キスやセックスなどのスキンシップを求められたら必ず応じることを約束します。
ある日のこと、花火の唯一の女友達の絵鳩 早苗(えばと さなえ)が花火に突然キスし、好きだと言ってきました。
早苗は花火と麦の関係が嘘だと見抜き、「私にも花火を慰められる」と泣きながら主張します。
かたや茜は鳴海にアプローチを開始。
良い雰囲気の二人を羨む花火ですが、麦と来店したファミレスで偶然他の男を連れた茜に出会い、彼女の恐ろしい本性を知らされます。
茜は「人の好意を搾取するのが気持ちいい」と語り、男子生徒に人気の花火の片想いの相手だから、好きでもない鳴海を寝取ることにしたと暴露するのでした。
そうとは知らない鳴海は茜に告白して交際をスタートさせ、失恋のショックに駆られた花火は、早苗と体の関係を持ってしまいます。
事を終えた早苗は「これからも私を利用してほしい」と花火に迫り……。