今回記事でご紹介するのはロリショタ可愛い絵柄に反し、容赦ないグロ描写やヘヴィすぎる世界観が話題を呼んだ『メイドインアビス』。
本作は2012年より『WEBコミックガンマ』にて連載中、単行本は既刊12巻。
2020年2月時点でシリーズ累計発行部数は333万部を突破し、アニメは二期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』まで制作されました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『メイドインアビス』のあらすじ
主人公はベルチェロ孤児院で暮らす12歳の活発な少女・リコ。
リコが住む島の中心にはアビスと呼ばれる大穴があり、様々な未知の遺物が引き上げられていました。
リコの生き別れの母ライザは白笛の携帯を許された伝説的探窟家で、リコもアビスに潜りたいと鼻息を荒くしています。
ある日のこと、深界一層に潜ったリコは機能停止中の少年型ロボットを発見。

孤児院に持ち帰り調べてる最中、電気を通されたロボットが突然目覚めました。
記憶を失い自分の名前すら忘れてしまったロボットに、リコは嘗ての飼い犬と同じ「レグ」と名付け、先生たちにばれないように部屋に匿いました。
レグが孤児院に居着いて二か月後、アビスの底からライザの白笛と手紙が引き上げられます。
周囲がライザの生存を絶望視する中、リコだけは再会の可能性を信じ、レグを連れてアビスに潜る決意をします。
ライザの手紙にはレグによく似たロボットが描かれており、彼の存在こそアビスの深淵に繋がる手がかりだと確信したのです。
アビスの中には独自の生態系が築かれ、人間を捕食する危険な動植物が数多く生息していました。
さらにはアビスの呪いといわれる現象で上昇負荷がかかり、深く潜れば潜るほど地上への帰還が困難になります。
されどリコとレグは信念を曲げず、知恵と勇気を振り絞り、未踏の深淵を目指します。
深界二層の監視基地を司る白笛・オーゼンに見送られ、深界四層まで下りた二人が出会ったのは、ワケあり獣人のナナチでした。
ナナチは上昇負荷の幻覚と毒に苦しむリコを豊富な知識で介抱し、壮絶な身の上を語ります。
彼はもともと北国の生まれでしたが、白笛の一人・ボンドルドの誘いに応じ、深界五層の前線基地に赴きました。
しかしボンドルドの真の目的は孤児を使った人体実験であり、親友のミーティともどもモルモットにされてしまいます。
実験のせいで死にたくても死ねない体にされてしまった親友を見かね、ナナチは「ミーティを殺してほしい」とレグに懇願し……。