『マイホームヒーロー』のネタバレとあらすじ解説

今回の記事では『マイホームヒーロー』は山川直輝原作、朝基まさし作画によるクライムサスペンス漫画。

2017年より週刊ヤングマガジンにて連載され、シリーズ累計発行部数370万部を突破しています。

娘をDV彼氏から守るため殺人を犯した平凡な中年男が、反社会グループや暴力団の陰謀に巻き込まれるスリリングなストーリーは、大勢の読者を魅了しました。

2023年には実写ドラマ化され、主人公の鳥栖哲雄を俳優の佐々木蔵之介が熱演しています。

※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

『マイホームヒーロー』のあらすじ

主人公の鳥栖哲雄(とす てつお)はおもちゃメーカー勤務の中年サラリーマン。

愛妻・歌仙(かせん)、一人娘・零花(れいか)と共に幸せに暮らしていましたが、零花が大学進学を機に家を出てしまい、一人暮らしをしているのが気がかりです。

久しぶりに零花に会った際、顔に痣を見付けた哲雄は激しく動揺。

出典:TVアニメ『マイホームヒーロー』

真相を確めるべく娘のマンションに忍び込んだ矢先、麻取延人(まとり のぶと)が乗り込んできました。

クローゼットに隠れて延人の通話内容を盗み聞きした哲雄は、彼が女性を二人殺している事実を知り、愕然とします。

さらには零花に近付いた目的が実家の財産と判明し。零花も過去の女たちと同じ運命を悟るとあせった哲雄は、延人を殴り殺したのち、証拠隠滅を図ります。

哲雄は趣味でミステリー小説を書いており、その資料に読んでいた推理小説の知識が役立ちました。

しかし一人では手に余るため、偶然訪ねてきた歌仙に助けを求め、夫婦の共同作業で死体を片付けます。

家庭の平和を守る為、延人の遺体を処理した鳥栖夫妻。

これで平穏な日常に戻れるかと思いきや、延人がヤクザと繋がりのある反社グループの構成員だったと発覚し、彼の行方の調査の為、間島恭一(まじま きょういち)が送り込まれてきました。

恭一は哲雄を拉致監禁、「一週間以内に延人を発見できなければ命はない」と宣言。

愛する妻子に危害が及ぶのを恐れた鉄雄は、歌仙の手を借りて一計を案じ、恭一を延人殺しの犯人に仕立て上げます。

結果恭一は組織の上層部に捕まり、制裁を逃れた鉄雄は解放されるものの、命からがら脱走した恭一が延人の父・義辰(よしたつ)に直訴した事で、絶体絶命の窮地に追い込まれます。

延人を溺愛していた義辰は怒り狂い、父親としての共感から哲雄も苦悩します。

熾烈な騙し合いは大詰めを迎え、零花のマンションにて対峙した二人は、それぞれの子供の為に殴り合った末、新たな悲劇を引き起こし……。

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