『波よ聞いてくれ』のあらすじ・詳細なストーリー紹介

今回の記事では沙村広明による青年漫画『波よ聞いてくれ』(月刊アフタヌーン連載)のあらすじをご紹介します。

『波よ聞いてくれ』は2014年連載開始、単行本は既刊10巻。2020年にはアニメ化されました。
沙村広明の代表作は異能時代劇『無限の住人』。

凄惨な作風で知られる漫画家ですが、本作は北海道を舞台に、ラジオのパーソナリティーとして成長していく女性の青春を描いています。

※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

『波よ聞いてくれ』のあらすじ

舞台は北海道札幌市。すすきののスープカレー屋『VOYAGER』で働く25歳の鼓田ミナレ(こだ ミナレ)は、釧路市出身のガサツで男勝りな女性。取り柄はトークの上手さと火事場のクソ度胸です。

ある夜バーで酔い潰れたミナレは、たまたま席が隣り合った中年男に、自分の貯金を持ち逃げした元カレの愚痴をぶちまけます。

翌朝職場で接客していると、店内ラジオから聞き覚えのある声が流れてきました。それはミナレの声で、昨日の会話の内容が録音されていたのでした。

無断で独白を流されたミナレは逆上し、地元ラジオ局に殴り込み、責任者を出せとまくし立てます。そして出てきたのが『MRS』のディレクター、麻藤兼嗣(まとう かねつぐ)。

麻藤はミナレの暴走トークに面白さを見出し、ラジオ番組のパーソナリティーにならないかとスカウトします。

まんまと麻藤の口車に乗せられたミナレは、売り言葉に買い言葉でブースに飛び込み、アドリブトークを披露することに。

出典:TVアニメ『波よ聞いてくれ』公式サイト

後日改めて麻藤と対面したミナレは看板番組を任されました。麻藤はラジオ業界の将来を心配し、新しいスターを求めていたと語ります。

カレー屋のアルバイトの傍らラジオパーソナリティーの活動を始めたミナレは、冠番組『波よ聞いてくれ』で様々な企画をし、トラブルに巻き込まれていきます。

家賃滞納が原因でアパートを追い出されたミナレは、ラジオ番組のAD南波瑞穂(なんば みずほ)の部屋に成り行きで転がり込みました。瑞穂は麻藤に片想いしており、彼が目にかけているミナレを歓迎します。

無茶振り企画をどうにかこなしていく中で、次第にパーソナリティーとして頭角を現し、『波よ聞いてくれ』の人気に貢献するミナレ。

『波よ聞いてくれ』が軌道に乗り始めた矢先、ミナレたち一行は宗教法人『波の智慧派』の信者に拉致されます。

彼等の目的はマスコミ関係者を監禁・脅迫し、教団のプロモーション番組を作らせること。ミナレは無事教団の拠点から脱出し、日常に帰れるのでしょうか?

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