Kyashは、経済産業省が推進する「キャッシュレス・消費者還元事業」のA型決済事業者(キャッシュレス発行事業者)として登録済みで、対象店舗で決済金額の5%または2%をKyashポイントで還元する。1日1回当たりの利用上限は3万円で、リアルカード(Kyash Visaカード)を発行して有効化すると5万円に引き上がり、同時に、即時付与されるKyashポイント還元率も0.5%から1%に引き上がる。
2020年1月には、初年度3%還元の高還元をうたうVISA LINE Payカードがサービス開始予定だったが、当初の予定より遅れる見込み。Zホールディングス(ヤフー)との経営統合決定を受け、さらに後ろ倒しになる可能性は高い。
QRコード/バーコードを活用したスマートフォン(スマホ)決済サービスのうち、PayPayがヤフーカード、d払いがdカード、au PAYがau WALLET クレジットカードや一部のクレジットカードを優遇している。PayPayに至っては、ヤフーカード以外のクレジットカードで支払うと独自の還元なしという徹底ぶり。スマホ決済をよりお得に利用するには、クレジットカードの種類・ブランドの使い分けの知識が不可欠になってきた。
もし今後、米国で既に19年8月に正式サービスを開始したAppleの年会費無料のクレジットカード「Apple Card」が日本でもスタートすると、「デイリーキャッシュ(Daily Cash)」として、最大3%の高還元から利用者が増え、少額から高額利用まで、キャッシュレス決済シーンを総取りする状況になるかもしれない。共通するキーワードは「還元率」と「お金の『未来』や『自由』」だ。
日本での提供の有無・開始時期に関する正式な告知はないが、まるでApple Cardをけん制するような、クレジットカード/デビットカード/プリペイドカード関連の動向に注目だ。(BCN・嵯峨野 芙美)
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