落語ブームの嵐を呼ぶか?「アニメでじゅげむ」登場!
(上)「夕立勘五郎」江戸の侠客・夕立勘五郎が登場する、寄席でも滅多に聞けない珍しい噺。(下)「弥次郎」SF小説もビックリな大ウソをつく弥次郎の噺。(C) タカラモバイルエンタテインメント/亜細亜堂
「古典芸能に親しみたい!」と、考えている人は意外に多い。せっかく日本に住んでいるわけだし、ウンチクも磨けるし、なんて。
でも、「なかなか見るチャンスがなくて」という人も多いんですよね。中でも落語は、そんな芸能の代表格ではないでしょうか?

でも、あきらめるのはまだ早い! 昨年の第75回アカデミー賞・短編アニメーション部門に有名な古典落語のアニメ『頭山(あたまやま)』(作家・山村浩二)がノミネートされたり、NHK教育の人気番組『日本語であそぼ』が、これまた古典落語の『寿下無』を紹介したところ、全国の幼稚園・保育園で大人気になるなど、落語は、いまや急激な勢いで身近なエンターテインメントへと進化しているのです。ビギナーにぴったりの映像ソフトも出始めています。特に注目されているのが、あのオモチャのタカラのグループ会社、タカラモバイルエンタテインメントが発表した『ANIME DE JUGEMU(アニメでじゅげむ)』というコンテンツ。

内容は、なんとプロの落語家さんたちが演じる古典落語にアニメーションをくっ付けたもの。ユニークなのは、熊さん八っつぁんなどの登場人物が、TVアニメ『ちびまるこちゃん』制作の実力派プロダクション・亜細亜堂のクリエイターたちの手によって、左のビジュアルのようなヘンテコリンなオリジナル・キャラクターに置き換えられているところ。落語の内容をビジュアルによってわかりやすく伝えながら、個性的なキャラクターの表情や動きによって、落語を知らない子供でも“ぐいぐい”引き込んで笑わせてしまいます。今年の3月には、「東京国際アニメフェア2004」で優秀作品賞にも輝いた落語アニメは、7月からモバイル放送『TAKARAND』TVにてOA予定。見るべし!聴くべし!(ys)
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