新札に沸く野口英世ビールに野口英世郵便局
野口英世といえば、黄熱病の研究の末、その病気にかかって亡くなってしまった偉大なる研究者であり、もうすぐ発行される新しい千円札の肖像に選ばれた人物です。

お札は4種類しかなく、そこに描かれるということは、まさに現在・過去・未来を通じての日本人の代表であり、それこそ数えるほどしかいないスンゴイことである、と私は思うのです。

もちろん大変優れた人物が描かれるわけですが、その人を輩出した地元はきっと盛り上がっていることだろう、と野口英世の生家がある福島県に行ってみました。

磐梯山を間近にのぞみ、すぐ後ろには猪苗代湖。美しい日本の風景がそこにはありました。高速道路のインターチェンジから5分ほどで「野口英世記念館」に到着します。

ここではそのまんま生家が残されています。やや、あれが、幼き英世少年がやけどを負ってしまった囲炉裏かっ。そしてそのとき母シカが洗い物をしていた小川はココかっ! むかしむかし「えらいひとの話」で読んだ光景が、今目の前にあります。

それ以外にも「上京するときに柱に刻んだ決意の文」とか「母シカが書いた手紙」とか、ぐっとくる展示物が満載でした。「新札発行特別展」として、お札と偉人をテーマにした企画展も行われており、やー、来て見てよかった。

せっかくなので、お土産を、と記念館隣にあるお店に入ると、おお。野口英世ビール! などなど、デフォルメされた英世先生があれこれ並んでおります。

それもいいけど、私一押しは、記念館からさらに車で1分ほど走った先にある郵便局です。
それまであった「翁島郵便局」が移転するついでに、なんと、今年9月13日より名称を「野口英世の里」と変更してしまいました。人物名を局名にしてしまったケースとしては、高知に「龍馬郵便局」がありましたが、フルネームでは初。もちろん、消印には「野口英世の里」とかかれています。

野口英世の偉業を知るためにも、お札がいっぱいたまりますようにという祈願のためにも、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。空気が気持ちいいよ。(谷和原のぞみ@お気楽ステーション)
編集部おすすめ