東京の夜景を変えた男が生んだ「月光仮面」のヒミツ
DVD<a href=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HXAH/excite-book-22/>『月光仮面 第一部 どくろ仮面編 』</a>
ウルトラマンや仮面ライダーのルーツともいえるのが元祖テレビヒーロー「月光仮面」。初の国産テレビドラマとして昭和33年に始まった実物ヒーローものである。


どこの誰だか知らないけれど〜♪で始まる主題歌はリアルタイムで番組を見ていなくとも多くの人が知っている。サングラスに覆面とマントでさっそうとバイクで駆けつけ、ばったばったと悪をやっつける。その姿に子どもたちは熱狂、一大ブームを巻き起こした。子どもが銭湯からいなくなる、真似をして塀から飛び降りる子どもが現われる、など時代を感じさせるエピソードは数多い。

ところで、この「月光仮面」の制作は広告代理店によるものだったというのをご存知だろうか。企画は宣弘社社長の小林利雄。小林氏はアイデアマンとして有名で戦後ネオン広告をいち早く取り入れ、東京の夜景を変えた男とも言われている。「月光仮面」においてもそのアイデアは遺憾なく発揮されている。

何故、月光仮面がサングラスに覆面か、というとこれにはちゃんと理由があった。実は月光仮面役の俳優は無名の新人。いつでも代役ができるようにと、ターバン、覆面、サングラスと顔がわからないようにしたのだそうだ。ちなみにロケ場所も小林社長の自宅の応接間やガレージだったそうだ。


秋の夜長、DVDで懐かしのヒーローものを楽しんで見てはいかが? 当時は気付かなかった新しい発見があるかも。(こや)
編集部おすすめ