
この絵の作者は「谷内六郎」。
私もそんなファンの一人で、以前からこの青山にあるモザイク壁画が気になっていた。壁画のある「山陽堂書店」の店員さんにお話を聞いてみた。「あの絵?もとは東京オリンピックの頃からあるんじゃないですかねー」とのこと(現在の壁画は2代目で、お店の改築をした際に作り直したらしい)。タイトルは「傘の穴は一番星」、昭和36年5月22日号の「週刊新潮」表紙絵を元に作られたものだ。なんとも歴史を感じます。
青山と同じような谷内六郎壁画が別の場所にもある、とのことで、早速赤羽「金竜堂書店」を目指す。南北線「赤羽岩淵駅」から徒歩1分。ありました! 壁画(写真下)。
建物の作りが「山陽道書店」によく似ている気が。お店のご主人にお話を伺ったところ、40年ほど前のある日、青山付近を歩いていたご主人が「山陽堂」の壁画を見て「素晴らしい!ウチの店にも欲しい」と早速新潮社に依頼したんだとか。
それにしても、町の風景にこんなに自然に溶け込む絵もなかなかない気がする。夕暮れ時、道の真ん中でしばし呆然と見とれてしまった……。
谷内六郎さんの壁画はこの2ヶ所の他にもいくつか残っているようです。六郎壁画めぐりも楽しいかも。詳しくは下記リンクで!(スズキナオ)