記念碑は誰が建ててもいいものらしい
それは、中野のとある記念碑から始まった。

JR中野駅近くに、「家庭教師センター発祥の地」という記念碑がある。

筆者は「おお、ここがそうなのか〜」とその碑を眺め、感慨にふけった。
だが、そこはとある家庭教師センターの前で、その碑はその家庭教師センターが建てたものであった。

そこで、筆者はこういう疑問を持った。
「記念碑って、誰が建ててもいいの?」

確かに、記念碑を建てた人、団体にはいろいろなものがあるらしい。
例えば、渋谷センター街にある「竹久夢二居住地後」の記念碑は渋谷区教育委員会が建てたものである。小学校の児童が先生に引率され、「はい、ここが画家竹久夢二の住んでいたところですよ〜」と説明を受けているところが目に浮かぶようだ。


そこで、さっそく、記念碑も扱うという、有限会社高草木石材さんに電話で聞いてみた。「こちらでは、地主さんが造成の竣工記念にお買いあげになるケースが多いですね」とのこと。なるほど、石の記念碑はそうなのか。

それでは、街によくあるステンレスの記念碑はどうだろう? ステンレスの銘板を扱う看板モールドットコムさんに電話でたずねたところ、「一概に言えないほど、いろいろな方がお買いあげになります。たとえば、神宮外苑の学徒出陣記念碑は、学徒出陣なさった方々がお作りになったものですし、歴史的建造物の場合ですと、教育委員会や、お寺さん、その檀家さんなどがお買いあげになります」とのこと。

お〜、話は家庭教師から学徒出陣まできたか〜。

とにかく、記念碑というのは誰が建ててもいいものらしい。

さっそく、バーバラも自宅前に「大富豪・大作家 バーバラ・アスカ居住地」という記念碑を作ろうと思う。
…まずは、大富豪にならねばならんな。とほほ。(バーバラ・アスカ)