鬼のパンツはなぜトラ柄?
トラのパンツといえばラムちゃん。写真は<a href=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FQZO/excite-book-22/250-5125182-0091424>「うる星やつら TVテーマソング ベスト」</a>
2月のイベントといえばバレンタインデーと言わず、「豆まき!」「節分!」と答えてしまう私ではありますが、常日頃疑問に思っていることがある。「なんで鬼はトラ柄のパンツなのだろう」ということである。


鬼ではないけれど雷さんや鬼系キャラクターは一様にトラ柄のふんどし、パンツをはいている。うる星やつらの鬼族ラムちゃん然りである。

鬼を追い払う節分の歴史は古く、藤原京の時代に中国から「追儺」(ついな、「鬼儺」おにやらい、とも言う)がもたらされたことに始まる。この「追儺」は陰陽五行に基づく厄払いの儀式で、宮中の年中行事として行なわれていた。それが次第に社寺や民間でも行なわれるようになって現在の節分の豆まきへと変化していったのだそうだ。

陰陽五行では鬼の出入りする方角は鬼門とされこの方角の邪気を祓(はら)った。
鬼門は方角でいうと北東、この方角を子(ね)を北として十二支を時計回りに配置していくと丑(うし)寅(とら)となる。そう、この丑(うし)寅(とら)が鬼を形作る上で大きかったのだ。

実は鬼の角は牛を、トラ柄のフンドシやパンツは寅を表しているのである。鬼のパンツは強そうだからというわけでトラ柄ではなかった。ああっ、まさに目からウロコのような話。

ちなみに、鬼退治に行く桃太郎が家来にイヌ、キジ(鳥)、サルを連れているのは鬼門の丑(うし)寅(とら)の対局に当たるのが申(サル)、酉(トリ)、戌 (イヌ)だからだとか。


今年はこれでスッキリ豆まきができるかも。(こや)