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NY村上隆によるサブカル展、現地の反応は?

海外で認識される日本の文化の象徴は「菊と刀」だったのが、「富士山と芸者」から「侍と忍者とハローキティ」になってきたけれど、今は「オタク」なのだ。

ニューヨークで4月8日から村上隆氏キュレーションによる「リトルボーイ:爆発する日本のサブカルチャー・アート」展が開催されている。タイトルに使われている「リトルボーイ」は、広島に投下された原子爆弾のコードネームのこと。今度はニューヨークで「オタク」爆弾の逆襲ということか。

それを裏付けるかのように、ニューヨーク市内の公共スペースや交通機関でも、アート作品のインスタレーションが行われる。つまり、街中に「オタク」アート作品があふれかえるということなのだわ。明るい作品群とは裏腹に、何となくブラックなテイストが窺える。

それに合わせてか、ニューヨークタイムスのウィークリーマガジンには「オタク」を解説した記事が掲載された。

村上氏の「オタク」へのアプローチは、真性「オタク」からの反論が多く聞かれると思うが、一種のシンドローム的存在であった「オタク」を、商業主義へ転化させ、一般大衆へ受け入れさせた功績は大きいだろう。なにせ村上隆氏は、あのルイ・ヴィトンのバッグにアニメ顔のマークをプリントさせ、世界中のお金持ちの奥様お嬢様達にお気に召されたのだから。

もちろん展覧会は、新聞各紙で大絶賛。日本のポップ・サブカルチャーの質の高さに衝撃を覚えるとまで評価された。訪れたアメリカ人達は、おおむね感心した様子で作品に見入っている。難しそうなタイトルに釣られて来た人も、アニメ風の等身大のフィギュアの前で「なんなんだ、こりゃ?」みたいな反応を示し、エヴァンゲリオンのパチスロの前では、ショックのあまりこり固まっていた。

だいたい日本のサブカルチャーに関心がある事自体がもう「オタク」なので、ここに来ているあんた達の方がすごいよ、と声をかけたくなるのだが、彼らもよく知っているようで、「本当の『オタク』はこんなもんじゃないんだぜ。もう村上隆では物足りない」という意見もチラホラ。「既成概念を覆すというコンセプトで『オタク』を使うのは、もうおもしろくない」という人もあり。

ほほー、分かっていらっしゃる。すごいざんす。昨年はヴェネチア・ビエンナーレ、第9回国際建築展日本館の「おたく:人格=空間=都市」で、 日本館コミッショナー森川嘉一郎氏曰く「オタクのオタクによるオタクのための」展示が物議を醸していたようですし、「オタク」にまつわる社会現象よりも、「オタク」そのものが受け入れられてきているのが興味深いですね。日本の伝統文化の美意識を「オタク」から学ぶのも一興です。今や「オタク」は日本が誇る文化になっているのです。エヘン。(チン・ペーペー)

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