このサービスを提供しているのは製紙業が多く集まる静岡県富士市の製紙会社「ツユキ紙工」。他の大手のメーカーでも注文はうけてくれるが1回の注文に数万ロール等、かなりの数量をたのまなければならない。が、ここでは100ロールからの注文に応じてくれるのだ。
幅8・5センチ、長さは70センチまで好きな文字やイラストが印刷できる。基本は青とピンクだが、別の色にすることも可能で包装にも対応してくれる。
「店の記念品に」「商品の宣伝用に」「ノベルティーに」と企業からの注文はもちろん、吉本興業の若手お笑い芸人の似顔絵入りや商店街の広告入り、富士宮の餃子豆知識など様々な発注があるそうだ。
個人からの注文では結婚式の引き出物、似顔絵入りのブッシュ大統領批判など、最近では発注者のアイデアに驚かれることも多いとか。携帯でピピっとアクセスできるQRコードつきのペーパーなど、その世界は広がるばかりである。
オリジナルトイレットペーパーが誕生したのは今から約3年ほど前。この会社では約15年前から印刷機を導入し、人気キャラクターなどが印刷された製品を生産してきた。絵柄の楽しいトイレットペーパーは当時から人気で「特別に作ってほしい」という要望があったそうだが、まだコストと生産性の問題で実現できず。
気になるお値段だが100ロールの注文で1ロールあたり1,125円。200ロールになれば一気に半額で593円、5000ロールを超えれば69円まで値段は下がる。
「企業がせっかく用意したノベルティーも使わないものであればゴミ箱に捨てられてしまいます。でも未使用のトイレットペーパーをゴミ箱に捨てる方はいらしゃいません」とツユキ紙工で営業を担当する露木祐一郎さんは言う。
確かに! ちなみに印刷に使われているインクは肌への影響のないもの。またこのオリジナルトイレットペーパーは100%再生紙でできているのでお尻にも地球にもやさしいのである。
「ツユキ紙工」のHPにはトイレットペーパーができるまでの流れも紹介されているので興味のある方は是非一度ご覧あれ。再生紙の原料となる古紙を煮る釜にはステキな名前がついてます。(こや)