新潟で巨大あぶらげに出会う
きつねうどん・そば、といえばずっと関東に住んでいる私にとって、油揚げが入ったうどん・そばを指します。

地方によって呼び名も違うみたいで、それだけでとても立派な論文になりそう。

でも今回はそれをぐっとこらえて、「油揚げ」に注目してみます。
というのも、先日新潟県の栃尾という町を訪れたとき、何気なく注文した「油揚げの入ったおそば」がとてつもない代物だったもので。

厚さ1cm超。およそ10cm四方の四角い油揚げをナナメに切った、三角形の狐色がどーんと2つ。おそばが見えません。それどころか、どんぶりからはみ出す勢いです。

で、でかい。

食べてみると、おそばのおつゆをたっぷり吸い込んで、おあげそのものの味とあいまって、うーん、ジューシィ。美味しいスポンジ。大ボリューム。お味も満足。豆がよいのだろうね。

それもそのはず、ここ新潟県の栃尾(とちお)の油揚げは町の特産品。根強いファンも多いみたいです。

栃尾揚げという名前で全国展開しているようですが、地元の方はこれを「あぶらげ」と呼ぶようで。
その名もストレートな、「あぶらげドットコム」というサイトによれば、年に一度お祭りが開かれ、なんとタタミ一畳もあるような超巨大あぶらげを作ったり、あぶらげ料理コンテストが開かれたり。
というか、私はこのゆるキャラ「あぶらげ君」が気になって仕方が無いのですが……。

食べ方もいろいろあるんですね。
工夫するのももちろん楽しいけれど、あつあつ焼きたてを生姜とおしょうゆでシンプルに食べてみたいです。
や、その日も食べたかったんだけど、ね。一枚でおなか一杯になってしまって……。(谷和原のぞみ/お気楽ステーション)