「お召し上がりの直前に入れてください」に迫る
ある深夜、いつものようにカップラーメンを食べようとしていた私は、調味油の袋に印刷された「お召しあがりの直前に入れてください」の文字に目が留まった。「はいはい、わかりましたよー」、と素直に従いながらも、今さらのように疑問が胸を突き上げる。
なんで「お召し上がりの直前」じゃないとダメなんだー!

私がその時、食べていたのは、エースコックの「スーパーカップ」。いわずと知れた業界のロングセラー商品である。そんなわけで「エースコック株式会社」に真っ向から疑問をぶつけてみることにした。

「なんでお召しがりの直前なんですか?」という私の素朴すぎる質問に「調味油に記されているものですね。あれはですね、オイルを先に入れてしまうと、麺に浸透してしまうんです。オイルが浸透してしまうとその後に注いだお湯を、油ですからはじいてしまうんですね。
それによって麺が柔らかくならない、ということがありますので、ああいう表記をさせていただいております」

わー! あまりにすっきりと疑問解決! 科学的な脳が無いに等しい私でもわかる理屈。また、「冬場に限らず、オイルが固まってしまっていることがあるので、お湯を注いだ後、調味油をフタの上で温めておかれるとおいしく召し上がれますよ」とのこと。いつの間にか常識になっていた「フタの上で温める」も、おいしく食べるためにはやはり必要不可欠な知恵のようだ。

ちなみにエースコックのスーパーカップシリーズは今年で発売17年にもなるそう。エースコックのサイトにある「スーパーカップ開発秘話」はプロジェクトXばりの熱さですごく面白いですよ! 1.5倍の秘密に迫りたいあなたはぜひご覧下さい!(スズキナオ)