
直径15cm前後 2kg前後が中心。小玉スイカの種は大玉より3割ほど少ないの280〜420個。大玉スイカの種は約400〜600なのだそうです。
夏の風物詩といえばスイカである。暑い日に冷えたスイカは何ともいえない。
現在、スイカは沖縄から北海道まで日本全国で作られている。スイカも他の果物や野菜を同じように名産地というのがあるが、実はスイカにはもうひとつ種の名産地というものがあるのだ。それは奈良県。何と全国のスイカの種の80%を生産しているというのである。これはスイカ栽培の黎明期に奈良県で「大和」という優れた品種が生み出されたことに始まる。
奈良県で明治34年に品種改良の手はじめにアメリカから導入した洋種第一号は、その名も「アイスクリーム」。カリフォルミア大学から取り寄せたこの品種を明治の栽培書は絶賛している。
「アイスクリームの如きは、果肉を一度口に入れれば歯を労することなく直に漿液となり、本邦種の如く緊肉にして肉糖を残すことなし」
と水分も多く柔らかく、当時のウリっぽい日本の在来種とは大分違っていたようである。この「アイスクリーム」は、奈良県の気候風土にもあったことから、広く栽培されるようになったのだという。そしてこの「アイスクリーム」を素材にさらなる自然交配による品種改良を行い大正12年に「大和」、大正15年に「大和2号」、「大和3号」の育種に成功し、近代的スイカ品種の基礎を作っていったのだそうだ。
スイカはアフリカが原産地といわれており、日本に来たことがわかる一番古い文献は、1359年に出た『空華集』。江戸時代後期には、日本国中でスイカが作られ販売され、在来品種も成立していたようである。
また、ネーミングからして気になる「アイスクリーム」の由来について、大正5年から奈良県で創業しているスイカの種苗会社、萩原農場さんに伺ってみた。
常務の萩原さんによると、ご自身も「アイスクリーム」は食べたことがないので味については詳しくは分からないとのことだが、多くの人が栽培に着手したということは、在来種のスイカに比べてかなり魅力的な味だったのでは? とのこと。それと残念なことに現在では「アイスクリーム」の種は存在していないのだそうだ。
それでも奈良県からはおいしいスイカの種が続々誕生している。萩原農場で平成11年に発表した小玉スイカ「ひとりじめ」もその一つ。小玉スイカというと、大玉に比べて実が柔らかいものが多かったが、萩原農場の小玉スイカ「ひとりじめ」は大玉に負けず劣らずのシャリシャリ感を持たせることに成功。スイカはどんどんおいしくなっているようです。萩原農場のHPにはスイカの品種のほか、スイカの歴史や様々なスイカ情報も満載。スイカの皮レシピは圧巻です。(こや)
現在、スイカは沖縄から北海道まで日本全国で作られている。スイカも他の果物や野菜を同じように名産地というのがあるが、実はスイカにはもうひとつ種の名産地というものがあるのだ。それは奈良県。何と全国のスイカの種の80%を生産しているというのである。これはスイカ栽培の黎明期に奈良県で「大和」という優れた品種が生み出されたことに始まる。
奈良県で明治34年に品種改良の手はじめにアメリカから導入した洋種第一号は、その名も「アイスクリーム」。カリフォルミア大学から取り寄せたこの品種を明治の栽培書は絶賛している。
「アイスクリームの如きは、果肉を一度口に入れれば歯を労することなく直に漿液となり、本邦種の如く緊肉にして肉糖を残すことなし」
と水分も多く柔らかく、当時のウリっぽい日本の在来種とは大分違っていたようである。この「アイスクリーム」は、奈良県の気候風土にもあったことから、広く栽培されるようになったのだという。そしてこの「アイスクリーム」を素材にさらなる自然交配による品種改良を行い大正12年に「大和」、大正15年に「大和2号」、「大和3号」の育種に成功し、近代的スイカ品種の基礎を作っていったのだそうだ。
スイカはアフリカが原産地といわれており、日本に来たことがわかる一番古い文献は、1359年に出た『空華集』。江戸時代後期には、日本国中でスイカが作られ販売され、在来品種も成立していたようである。
しかし、本格的においしいスイカを求めての栽培が本格的になるのは明治に入ってからのことだ。
また、ネーミングからして気になる「アイスクリーム」の由来について、大正5年から奈良県で創業しているスイカの種苗会社、萩原農場さんに伺ってみた。
常務の萩原さんによると、ご自身も「アイスクリーム」は食べたことがないので味については詳しくは分からないとのことだが、多くの人が栽培に着手したということは、在来種のスイカに比べてかなり魅力的な味だったのでは? とのこと。それと残念なことに現在では「アイスクリーム」の種は存在していないのだそうだ。
それでも奈良県からはおいしいスイカの種が続々誕生している。萩原農場で平成11年に発表した小玉スイカ「ひとりじめ」もその一つ。小玉スイカというと、大玉に比べて実が柔らかいものが多かったが、萩原農場の小玉スイカ「ひとりじめ」は大玉に負けず劣らずのシャリシャリ感を持たせることに成功。スイカはどんどんおいしくなっているようです。萩原農場のHPにはスイカの品種のほか、スイカの歴史や様々なスイカ情報も満載。スイカの皮レシピは圧巻です。(こや)
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