大型台風の「最大風速」を体験してみた
日本の夏といえば、台風シーズン。台風接近のニュースから目が離せなくなる。

台風に対する備えはしすぎることはない。早めの対策を心がけたい。

台風のニュースでは「中心付近の最大風速は……」という解説が必ず入る。では、この風速ってどのくらいかお分かりだろうか? たとえば、今回日本に大きな影響を及ぼしている台風7号は、最大風速30m/s(7/26 6:00現在)。これってどのくらいの風なんだろう。さらに、雨が加わると、台風の中心ではどんな天気になっているんだろう?

このような疑問を身を持って体験できる施設があると聞き、さっそく取材を決行した。
東京都墨田区にある「本所防災館」。東京消防庁の施設で、ここでは大型台風のような暴風雨が体験できるという。案内された暴風雨体験コーナーは、ガラス張りになっている。外から撮影できるため、TVの取材も多いとか。

さっそく体験してみることした。長靴とレインコートを着用し、体験コーナーに入ると、手すりが3本。
捕まっていないと吹き飛ばされるということか? 不安を覚えつつ、まずは「雨台風」を体験。これは、風速10m/s+大雨のセット。念のため下を向いて構えていると、突然すごい衝撃。打ち付ける雨に周りの音は完全にシャットアウト。容赦なくレインコートに入り込む雨。声も出ない。
約30秒の体験のあとは、心臓もバクバク。これは手ごわい! さらに、「風台風」。こちらは風速20m/s。さらに強く打ち付ける雨。これでは出歩くなんてまったく不可能だ。最後に極めつけの「大型台風」、風速30m/s。
もう、息をするのも困難。手すりから手が離せない。身動きもできない。

実際にこんな台風が襲って来たらどうなるのだろう。心から、台風の威力を恐ろしいと思った。台風は決して甘く見て外出してはいけない、ちょっとした油断が命取りになる。


この施設には地震体験コーナーもあり、防災グッズも取り揃えている。いざというとき、このような体験がものを言うことは間違いない。みなさんも一度、体験してみよう。
(さくら)