沖縄・美ら島で見つけたこだわりの島むんゼリー
沖縄・那覇市から西へおよそ30kmいったところにある慶良間諸島の一つ渡嘉敷島で、「島むん」というのがちょっとしたブームになっている。
 
「島むん』とは沖縄の方言で「しまのもの」という意味。
青い海と白いビーチ、深いみどりという自然豊なこの島のいろんな素材使って、島産品をつくろうということ。その『島むん』の中でみつけたのが、こだわりの味『島むんフルーツゼリー』。去年10月に誕生するやいなや、県内のコンクールでたて続けに2度の優秀賞を受賞し、地元のテレビで取り上げられるなど、話題沸騰の商品なのだ。
 
このゼリーの味は全部で4つ。果肉の食感を残した味良し、香り良しのグアバ。青切りは酸味のきいたさっばりとした味わい・完熟は甘味ののったジューシーな味わいのシークワーサー。
プチプチとした食感が楽しい甘酸っぱい野いちご。甘く出さわやかな味わいのおいしいパッションフルーツ。

これら原料となるフルーツはもちろん島むんで、パッションフルーツ以外はこの島の在来種というこだわりだ。着色料・香料は一切使用せず、渡嘉敷島の太陽の下で育った、旬のフルーツの果汁を使った手作りの味なのだそうだ。また、フルーツの生産は、自然が相手、収穫の時期と量で、販売期間や数量に限りがある。だから、いつも4つの味がそろえているというわけにいかない。
材料がなくなってたものは、次の季節までお預けになってしまうのだ。

生産者の金城ご夫妻。ちょっとシャイなご主人が原料の生産を担当し、かわいくて優しい奥さんか商品開発と製造・販売担当している。構想から3年の歳月を費やして、まさに夫婦二人三脚で作りあげたこだわりのゼリー。
 
そんなこだわりいっぱいの評判のゼリーは、県内の有名土産店やデパートが放ってはおかない。販売提携の話が耐えないらしいのだ。
でも、大量生産が無理なことや品質の低下がおこるという理由でお断りし続けている。あくまでも、自分の手で生産したこの味を自分の手で消費者に送ることにこだわりたいという。今のところ、島の中のゆっくりと流れる時間のように、少しずつではあるけど全国から注文がとどいているらしい。

一度、渡嘉敷島の自然の中で、この味を味わってほしいと、ひんやりと冷えた今が旬の青切りシークワーサーのゼリーを一ついただいた。常夏の島の太陽の下、酸味のきいたさわやかな味わいが口いっぱいに広がり、す〜と体の中に溶けていった。
 
太陽の恵みとこだわりとおいしさがいっぱい詰まった『島むんフルーツゼリー』で、南の島の渡嘉敷島の自然を味わってみてはいかかだろう?(タコ・イカ・マンボー)