名前も可愛いアジアのツルツルデザート
女性に人気がありそうなパッケージ。中身はスプーンですくってもこの弾力感とツルツル感。
マンゴープリンに杏仁豆腐と、人気のアジアンスイーツ。
そんななか、密かに人気のを集めているのが、「愛玉子」。
何だか可愛い名前だが、読み方は「オーギョーチー」、新手の怪獣のよう。

原料は台湾原産のクワ科つる性多年性植物「愛玉」だ。この種子を水に浸して揉んでいくと、エキスがプルプルの寒天状になるのだとか。
この愛玉子、台湾では夏の定番メニューで、日本でも昔から「知る人ぞ知る」といったスイーツ。有名人達も食していたという噂だ。
実際に店舗で食べられる場所もあるが、今回はネットショップで購入してみた。


早速届いた愛玉子の蓋を開けると、一見普通のゼリー。柑橘系のような色合いの、透明感のあるゼリーにしか見えない。
しかしスプーンを入れてみると、そのツルツル感に驚かされた。
ゼリーよりもツルツルもちもちしているので、スプーンでなかなかすくえないのだ。
付属のレモンシロップを付け、いざ食す!……が。ツルツルなのでスプーンでやっぱりすくえない。
結果、行儀は悪いがすすって食べた。
味は爽やかだ。食感はとにかくツルツル。ゼリーよりもツルツル。そして喉ごしツルツルで爽やか。
なるほどこれは夏の暑い時にピッタリな味である。

試しにそのまま味わってみると、爽やかな風味のゼリーといった感じでこれはこれで美味しい。
そのついでに、メープルシロップ・黒蜜・砂糖など家にある限りの物をかけて一口づつ試してみた。


砂糖はツルジャリとした食感になって、何だか変だ。
黒蜜も、けしてまずくはないが和の甘さと愛玉子の酸味がちょっと相容れない。
メープルシロップに至っては、チャレンジしたことを後悔した。
結果、やはり付属のレモンシロップが一番おいしい。


今回食べた愛玉子を扱うお店、「横浜中華街 李白四川」さんにお話を伺ってみると、食べ方としてはやっぱり、付属のレモンシロップを付ける、が一番おいしいのだとかで、納得。
とくに20代の女性に人気があり、まとめ買いをする人もいるらしく、リピーターも多いとのことで、確実に愛玉子の人気はジワジワと広がっている。
夏は終わってしまったが寒い時期に暖かい部屋で冷たい物を味わうと美味しい、ということもあるので、またコタツが出た頃にリピートしてみようかなと考えている。
(のなかなおみ)