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女性がリーダーシップをとる国、ニュージーランド

ドイツで初めて女性が首相になったニュースは記憶に新しい、が。ニュージーランドでは1997年に、初の女性首相が誕生している。その後、1999年にヘレン・クラーク女史が首相に就任し、今年9月に行われた総選挙でも、2度目の再選を果たした。現クラーク内閣は全閣僚の半数が女性閣僚で、全国会議員の3分の1も女性が占めている。公的機関や企業で重要な決定権を持つ人のうち、約4分1から3分の1は女性といわれているが、現在は首相だけでなく、総督(国家元首エリザベス女王の代理)、最高裁判事長、国会議長もすべて女性。ちなみに、日本のNTTにあたるテレコムの最高経営責任者も女性が務めている。

そんな彼女たちのルーツを辿ってみて、なるほど、と思う。1893年に世界で最初に「婦人参政権」を獲得したのは、意外にも、ニュージーランドの女性たちなのだ。アメリカが1920年、イギリスが1928年、日本にいたっては1945年と、ニュージーランドに遅れること半世紀以上も後の話だから、彼女たちは世界史的に見ても、大変な快挙を成し遂げたわけである。現在の10ドル紙幣には婦人参政権運動のリーダーを務めたケイト・シェパードの肖像画が印刷され、スーパーヒロインとして女性たちに敬愛されている。小学校の教科書にも登場する彼女の「フロンティア・スピリット」こそ、現代女性のベースになっているのかもしれない。

さて、そんな女性たちをサポートする男性の存在も忘れてはならない。ニュージーランド人の男性たちは「キウイ・ハズバンド」と呼ばれている。「キウイ」とはフルーツのキウイではなく、ニュージーランドの国鳥でもある飛べない鳥のこと。キウイはメスが卵を産むと、オスがその卵を孵化するまで暖め続けるという習性がある。そして、ニュージーランドの男性は、キウイのオスのように、家事や子育てに非常に協力的なところから、「キウイ・ハズバンド」と呼ばれているのだ。

地元新聞にある男性からの投稿が掲載された。「男は出しゃばらなくてよし。この国の舵取りは、女性たちに任せていればそれでよし」。ちょっぴり自虐的だが、男性たちの本音なのかも。そして、それを知ってか知らずか、女性たちにも「男に負けたくない」といった必死さはあまり見られない。女性が男性をうまく手のひらで転がし、しなやかに、たくましく生きる。フェミニズムや男女平等といったご大層な話ではない。彼女たちが尊重しているのは、一度きりの自分の人生を悔いなく生きること。ただそれだけなのかもしれない。
(畑中美紀)

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