あなたはどこまで食べられるか!? 世界のグミ
(上)カラフルなパッケージは海外のお菓子ならでは (中)上がノーマル系「ゴールドベア」、下が多原色系!?「オクトパス」 (下)これはグミか!? 左が「スパゲティ サワーコーラ」、右が「シュネッケン」
最近、コンビニでグミのスペースが増えている。店員さんに聞いたところ、売り上げが好調だとか。
ブームなのかな。最近の日本のグミはかなりやわらかく、味も甘さ控えめだったり、中に果汁が含まれていたり、食べやすいものが多い。が、欧米の商品は手加減なし。最近の輸入菓子ブームに乗っかって日本の店舗やネットで売られているものも多いので、さっそくいくつかトライすることにした。パッケージも日本と違ってカラフルだ。

まずはグミの定番商品、熊の形のかわいらしい商品「ゴールドベア」から。
食感は日本のグミより固めで、噛み応えあり。味はフルーツ系でおいしく、色も控えめの着色。これは日本人も好きなはず!

さてお次は欧米にありがちな原色系の登場! しかもこの形、なんとタコ。商品名もそのまま「オクトパス」。ちゃんと足も8本。しかし、なぜこの色なのか。
グラデーションで変化していく。形といい、色使いといい、口に入れるのに少し勇気が必要か。食感はぷにぷにで、これはまさにザ・グミといった感じだ。味は……原色系! しっかりと香辛料がきいている。海外のキャンディといえばこの味、といったところ。

まだいきます。
お次は「何じゃコレ」系。グミとは思えないこの形、「スパゲティ サワーコーラ」。細長い麺に、白い粉がまぶしてある。一見、酢昆布のようにも見えた。なぜスパゲッティ型でコーラ味? そしてこの白い粉は? さまざまな疑問はさておき、さっそく試食。グミ特有のぷにぷに感はなく、固くて意外な感じ。
味はコーラだが、まぶしてある粉がすっぱめ(やっぱり酢昆布?)で、なんとも不思議。これはグミなのだろうか。子どもたちはどうやって食べるのだろう。一本一本? それともまとめて? 疑問はつのるばかりだ。

では最後に究極の一品を。黒いぐるぐる状の「シュネッケン」、ドイツ語でカタツムリという意味らしい。
そして、味は「ラクリッツ」という甘草(かんぞう)植物の木の根より抽出した、という超恐ろしい説明書き。「ヨーロッパでは昔から親しまれている」らしいが、本当か? 本当なのか??
これは勇気を持って立ち向かうしかない! 決意してぐるぐるを少しずつ伸ばしながら試食! ……あとは皆さんのご想像にお任せ。かなり個性的で衝撃的な味だったことだけはお伝えしておこう。 漢方好きな人なら何とかなる……かな。

今回紹介した商品はどれもドイツ製。「グミ」はドイツ語でゴムを意味する「gummi」に由来する。
ドイツがグミのパイオニアであり、80年もの歴史があるらしい。日本にグミが広まったのが1980年代後半というから、日本人にはまだまだ知らないグミの世界があるのだろう。
恐ろしくもすばらしい海外グミの世界、勇気を持って体験してみる価値はアリですよ。
(さくら)