「男前メダカ」って何で“男前”なの!?
(上)「男前メダカ(ブルー系)」1匹3000円なり (下)これが、10万円のメダカ「超男前ヒカリダルマメダカ(墨黒)」
先日、荒んだ家庭生活を少しでも修復するべく、癒しを求めて熱帯魚を探していたときのコト。なんか手軽に飼える小魚さんがいればな〜、と思いつつネット検索していた矢先、目の前に飛び込んできた驚愕の5文字、「男前メダカ」。
メダカが男前? 男前のメダカ? どっちでもいいが、正直、「メダカ」と「男前」という言葉の結びつきがわからない。なぜこのメダカたちは男前と呼ばれているのか? ということで熱帯魚探しはしばし休憩、男前メダカについて販売元の『めだか本舗』さんに聞いてみました。

こちらのお店は、日本でも数少ないメダカの通販専門店。昨年の2月からインターネットでの販売を始めたところ、昨今の日本文化に対する見直し傾向からか、幅広い世代に大人気だそうです。やっぱり日本の風景にはメダカ、という事でしょう。さっそく本題の「男前メダカ」について聞いてみると……?

実はこの「男前メダカ」、「めだか本舗」さんが独自に名づけた商品名との事。なぜ男前という言葉がつけられたというと、答えは簡単、それは“男前”だから。普通のメダカは目が黒目ですが、「男前メダカ」は黒目が薄れていてブルーがかった目やシルバーブルーの目が特徴。さらに、他のメダカはかわいらしい目をしているのに比べ、「男前メダカ」はキリッとしたクールな目をしているそうです。だから男前! そのネーミングのおかげか、数あるメダカ品種の中でも売れ筋の商品だとか。 

気になるお値段を聞いてみると「一匹20円から10万円ですね」とサラリ。じゅ、10万円!? その名も「超男前メダカ」。

それは、男前メダカの中でも、体の色が墨黒で、背中にイワシやサバのような光が入っているもの、さらに体がコロコロしたダルマバージョンと呼ばれる希少な品種。飼育も繁殖も難しいため、これだけのお値段がついているのです。ちなみに現在、完売中だとか。

奥深きメダカの世界。男前の上に超男前がいて、男前なほど価値がある。なんか人間の世界と似ている。この男前メダカ、特に女性から人気らしい。相手はメダカとはいえなんかすごく悔しいが、今度一匹買ってみようかと思う今日この頃でした。
(木南広明)
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