
女性が初めてパンツをはいたのは、なんと紀元前3000年!
かつてBitで『「純白パンツ」は男の妄想の産物か?』『女性の下着は「上下セット」が当たり前?』などの記事を書いて以来、パンツのことが何かと気がかりである。
「パンツ」「パンティ」「ショーツ」など、女性の下着には様々な呼び方が存在するが、違いは何なのか。
パンティの語源も気になる。英語なら「pants」だろうし、そもそも女性の口から「パンティ」という言葉を聞くことはほとんどない。コレ、オヤジ言葉なんだろうか。
ワコールの広報担当者に聞くと、
「当社では総称として『ショーツ』という言葉を使っております」
と、呼び方による分類はほとんどないよう。
さらに、ワコールが送ってくれた資料・ワコール発行の『下着の事典』を見ると、下着の起源は紀元前3000年。ルーブル博物館に収蔵されている、シュメールのテラコッタ像とレリーフに描かれた二人の婦人のうち、一方がはいている「パンティ」が最初、とある。
もともと羊の皮で作られた腰布が、太ももにまとわりついて邪魔だという理由から、その「端を固定しよう」という発想で生まれたものなのだそうだ。
また、ワコール宣伝部編『下着おもしろ雑学事典』によると、もともと短い腰巻のような男性用下着「ロインクロス」が発達し、「ズロース」となり、それが女性用として使われるようになったのは、16世紀イタリア。
さらに、18世紀にイギリスに伝わり、「ドワローズ」となり、日本に入ったとき、なまって「ズロース」となったのだそうだ。
どことなくイカさない感のある「ズロース」、ヨーロッパからきた名前だったなんて……。
さらに、この本によると、日本人で初めて西洋式の女性の下着「ズロース」を手にしたのは豊臣秀吉という。
ポルトガル人の献上品に入っていたのが最初だそうだが、当初は着用された記録がなく、腰巻時代が続いた後、明治になって、ようやく鹿鳴館に集う上流階級の貴婦人たちの間で、ドレスにあわせて着用が始まったのだという。
ところで、肝心の「パンティ」という名前が登場したのは、昭和31年に発表された「ウィークリーパンティ」と呼ばれるもの。その日の気分にあわせてショーツの色をかえるよう、7色のパンティをセットにしたもので、大変なセンセーショナルだったそうだ。
時代によって様々に変わってきた女性の「パンツ」。いまのパンツはというと、それなりにスタンダードなものが売れる方向にある気がするが、再びパンツ革命のようなものが起こる日はくるのだろうか。
(田幸和歌子)
「パンツ」「パンティ」「ショーツ」など、女性の下着には様々な呼び方が存在するが、違いは何なのか。
パンティの語源も気になる。英語なら「pants」だろうし、そもそも女性の口から「パンティ」という言葉を聞くことはほとんどない。コレ、オヤジ言葉なんだろうか。
ワコールの広報担当者に聞くと、
「当社では総称として『ショーツ』という言葉を使っております」
と、呼び方による分類はほとんどないよう。
さらに、ワコールが送ってくれた資料・ワコール発行の『下着の事典』を見ると、下着の起源は紀元前3000年。ルーブル博物館に収蔵されている、シュメールのテラコッタ像とレリーフに描かれた二人の婦人のうち、一方がはいている「パンティ」が最初、とある。
もともと羊の皮で作られた腰布が、太ももにまとわりついて邪魔だという理由から、その「端を固定しよう」という発想で生まれたものなのだそうだ。
また、ワコール宣伝部編『下着おもしろ雑学事典』によると、もともと短い腰巻のような男性用下着「ロインクロス」が発達し、「ズロース」となり、それが女性用として使われるようになったのは、16世紀イタリア。
さらに、18世紀にイギリスに伝わり、「ドワローズ」となり、日本に入ったとき、なまって「ズロース」となったのだそうだ。
どことなくイカさない感のある「ズロース」、ヨーロッパからきた名前だったなんて……。
さらに、この本によると、日本人で初めて西洋式の女性の下着「ズロース」を手にしたのは豊臣秀吉という。
ポルトガル人の献上品に入っていたのが最初だそうだが、当初は着用された記録がなく、腰巻時代が続いた後、明治になって、ようやく鹿鳴館に集う上流階級の貴婦人たちの間で、ドレスにあわせて着用が始まったのだという。
ところで、肝心の「パンティ」という名前が登場したのは、昭和31年に発表された「ウィークリーパンティ」と呼ばれるもの。その日の気分にあわせてショーツの色をかえるよう、7色のパンティをセットにしたもので、大変なセンセーショナルだったそうだ。
時代によって様々に変わってきた女性の「パンツ」。いまのパンツはというと、それなりにスタンダードなものが売れる方向にある気がするが、再びパンツ革命のようなものが起こる日はくるのだろうか。
(田幸和歌子)
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